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2016年08月23日

『一商人として』相馬愛蔵著 岩波書店



古書での購入になった。昭和25年の秋の出版になっている。本はかなり黄ばんでいるが、文字を読むのには問題がない。定価は150円になっている。当時の値段である。出版社は、岩波書店で、初版発行の時、店主の岩波茂雄が推薦文を書き、著者があとがきに載せている。相馬愛蔵も、岩波茂雄も郷里は信州である。
 臼井吉見の小説『安曇野』の種本でもある。素人夫妻が始めた、新宿中村屋の数々のエピソードが綴られている。商売に道徳があり、繁盛した理由も納得できる。働く職員もやりがいを持てる職場になっている。売り方も筋を通し、バーゲンセールなどはしない。通常販売で、できるだけ良いものを安く売る手法である。また、商品も新たに工夫し、研究することをおこたらない。
 同じ、長野県伊那市にある寒天の製造会社である、伊那食品工業に似ている。年輪経営なのである。職員を大事にし、地域にも貢献している。新宿中村屋は、今も株式会社として経営されている。創立者の創業の精神も引き継がれてている。


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