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2017年04月19日

青春詩

息子夫婦に母屋を明け渡し、書斎を整理していたら、大学を卒業した頃に作った詩の一部が出てきた。短編小説や詩を学生時代に書いた記憶があるが、全て捨ててしまったので、残っているとは思っていなかった。筆で清書してあった。気に入っていたのだろうと思うが稚拙な青春詩である。タイトルは、『霧中の離婁』となっている。離婁とは、中国の伝説上の人物で、百歩離れたところから髪の毛先が見えたという程、視力がすぐれていた。ところが霧の中では見えない。霧は恋であり、離婁は自分である。タイトルからして生意気なのである。
霧中の離婁
君と僕とは硝子の向かい合わせ
君の沈黙の微動は
僕の神経の戦慄
君の優しげな微笑は
僕の驚愕

君と僕とは海と岸辺の人
澱み一つない滄海
細波すらない
神聖なその表面は
金剛石の輝き
眼下の光景は僕の憂鬱

君と僕とは小鳥と山上の人
碧落を染まず舞い飛ぶ清い白
紫外線と高地の冷気を
上下に浴びた空間の焦点
頭上の囀りは
僕の永遠の夢世界

君と僕とは織姫と牽牛
夜空を渡る無数個の粒
その岸に突出してきらめく
高貴な印象
七夕の天空は
僕の薔薇の思い出

美しきものは
皮肉な逃亡者
愛らしきものは
混沌の創出者
感受性の強い柳は
君の些細な動きにも動揺する


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