☆☆☆荻原悦雄のフェイスブックはこちらをクリック。旅行記、書評を書き綴っています。☆☆☆

2017年06月13日

『増補版 上野三碑を読む』 熊倉浩靖著 雄山閣 1800円(税別)



著者から、新著を贈呈された。増補版とある。それにしても、前著の出版から日が経っていない。内容も深化している。そして、著者のテーマである『上野三碑』は、世界記憶遺産の登録に向けて進展しているようだ。地味なテーマだが、歴史的、文化的側面を考えると、重要なテーマに違いない。
前著にない項目に、碑の書体を取り上げている。文字の内容は、もちろん研究中心に置かれて当然だが、あらためて、三碑の書体を眺めて見ると味わい深いものがある。漢字の普及の黎明期に、地方にあって、これほどの個性的な文字が石に刻まれたことは、驚きである。中国の宋の時代には、「石刻遺訓」が知られているが、石に刻まれた文字は、長く残ることに加え、刻んだ人の気持ちも、人柄も伝えられることを実感した。著者の、碑の研究の時間を越えた探求は続くが、実際に碑を訪ねてみたいと思う。山上碑と金井沢碑は近そうなのでハイキングコースになりそうである。著者の住まいに近いので、時間が許すなら、ガイドしていただきたいものである。


同じカテゴリー(書評)の記事画像
『白秋愛唱歌集』藤田圭雄編 岩波文庫
『人間中野正剛』 緒方竹虎著 中央文庫
『定年後』 楠本新著 中央公論
『戦う石橋湛山』半藤一利著 東洋経済新報社
『韓のくに紀行』 司馬遼太郎著 朝日文芸文庫
『人間 吉田茂』塩澤実信著 光人社
同じカテゴリー(書評)の記事
 『白秋愛唱歌集』藤田圭雄編 岩波文庫 (2017-10-14 09:08)
 『人間中野正剛』 緒方竹虎著 中央文庫 (2017-10-07 17:15)
 『清沢洌』 北岡伸一著 中公新書 (2017-09-30 16:29)
 『定年後』 楠本新著 中央公論 (2017-08-31 14:59)
 『戦う石橋湛山』半藤一利著 東洋経済新報社 (2017-08-10 11:34)
 『韓のくに紀行』 司馬遼太郎著 朝日文芸文庫 (2017-07-25 11:22)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
『増補版 上野三碑を読む』 熊倉浩靖著 雄山閣 1800円(税別)
    コメント(0)