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2017年08月10日

『戦う石橋湛山』半藤一利著 東洋経済新報社



1995年に出版された。半藤一利は、文芸春秋の元編集長で、退職後は歴史小説、評論を書くようになった。漱石の孫を妻にもつ。石橋湛山は、第55代内閣総理大臣で、就任後病気になったために短命内閣であった。石橋の後総理になったのが、岸信介である。
石橋湛山という人物は、戦後の政治家としてではなく、大正から終戦までの言論人としてみると偉大な人物と言ってよい。彼の唱えた「小日本主義」が政治の流れとなっていたら、日本は不幸な戦争をしないで済んだかもしれない。満州、台湾、朝鮮、樺太の利権を手放せと言ったのである。帝国主義はやがてなくなり、小国は独立することを、人道的、経済学的な面から見通していた。
先の戦争を、非難するのは簡単だが、その時代にあって一貫して主張した言行一致の人生は尊敬するに値する。この本を読んだためか、法人の理事を辞めている。今振り返るとそれでよかったと思う。ただ、言論的批判はしていない。資金的根拠と運営的継続性のない企画には、賛同できなかっただけである。


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