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2017年10月05日

映画『晩春』小津安二郎監督 松竹映画



高崎の古い映画館で、『麦秋』(小津安二郎監督)を見てから、小津作品を見たいと思うようになった。子供に相談したら、DVDをレンタルして、自宅のテレビで見られるというので、早速見たのが、『晩春』である。あれあれと思ったのが、『麦秋』と同様に、北鎌倉駅が映し出されている。昭和24年の作品で、終戦直後でもあり、空襲を免れた、鎌倉は、古きよき日本の風景が残っていたから、ロケ地になったことは納得できる。原作は、広津和郎の小説『父と娘』である。淡々と語られる、親子の会話。家の中の風景。鎌倉の風景。現代人が見れば、眠気を誘う構成である。しかし何ともいえない情感が漂っている。父親は、娘の結婚を心配する。娘は、父親の一人暮らしを心配する。父親の嘘が決定的になり、娘は結婚することを決める。嘘とは、後妻を貰うという話である。能を鑑賞する場面と帰り道を父娘が歩く場面が、記憶に残る。父役の笠智衆と娘役の原節子のコンビである。次は、『東京物語』を観ることにする。


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