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2017年10月26日

『鴎外の坂』 森まゆみ 中公文庫 895円+税



久しぶりに谷中から千駄木、本郷あたりを散策した。東京は、坂が多いと聞いていたが実感できた。特に森鴎外の自邸観潮楼のあった団子坂は舗装されているが、急坂だということがわかる。観潮楼は、燃えてないが、その跡地にモダンな文京区立の森鴎外記念館が建っている。うっかりすると通り過ぎてしまう記念館らしからぬ外観をしている。
作家の森まゆみの本は、一冊読んでいる。大正3美人の一人とされる、林きむ子を紹介した本である。森鴎外の住んでいた近くに生まれ、この界隈の土地に愛着を持った作品が多いことを知った。鴎外について書かれているが、津和野から明治の初めに家族と東京に出てきたのは、墨田区で鴎外の家が御殿医だったために、藩主の亀井邸に移り住んだのだという。江戸時代からの老舗、長命寺桜餅が近くにある。その後、町医として千住に父親が開業し、その後千駄木の借家に住む。後に夏目漱石も住んだ家で、今日、明治村に保存されている。鴎外を通して明治の東京が浮かんでくるような本になっている。



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