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2017年12月16日

下山の風景

 五木寛之の『孤独のすすめ』の中に「下山の醍醐味」という章があった。新鮮な響きを感じた。一休さんではないが、『わけ昇る麓の道は異となれど同じ高嶺の月を見るかな」と思い、人生は上り詰める旅だと思っていた。肉体は、衰えるのだが、心のようなものは向上するかとも今も思っている。特に「情」の働きは。私事になるが、40代後半から旅日記を書くようになった。振り返って読んでみると懐かしい。その時の心情が髣髴されてくるからだ。年寄りの特権として思い出が沢山出来るといった、友人の心理学者の言葉は若いときに聞いているが当たっている。下山の風景がそれであろう。頂上には、至っていなくても、かなり標高が高いところに来ている。足元に注意しながら、天候にも気をつけて、下山の風景を楽しみたいと思う。一緒に下山してくれる人がいたら最高だろう。男女問わずである。


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