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2017年12月19日

「秋刀魚の味」・「彼岸花」



小津安二郎監督の作品を大分鑑賞した。「秋刀魚の味」・「彼岸花」両作品とも、当時ときめく、大俳優が登場している。しかも、嫁がせる娘と父親の複雑な心理を描いている。。「秋刀魚の味」では、妻を亡くした父親役として、笠智衆が演じ、娘役は岩下志麻である。娘が、手元から去る寂しさや、男所帯になる生活の不便もあるが、娘の結婚を真剣に考える、慈父のような印象が強い。
「彼岸花」は、少し色合いが違う。厳格な父親というよりは、古き時代の家父像が感じられる。裕福で、家系も良い家に嫁がせようと言う気持ちがある。娘の、相手が好青年と感じつつも、許す気になれないのである。佐分利信が演じる父親である。娘は、有馬稲子である。娘は恋愛論者で、この作品ができたのが、昭和37年だからこのあたりから世の結婚観がかわっていくのだろうか。高度成長時代である。冷蔵庫、ゴルフ、そして友人同士がウィスキーを口にしながら娘の縁談を語る場面が多い。山本富士子も登場する。京都の町娘だが、はっきりものを言う、強烈な有馬稲子の見方である。結婚式には出ないと言っていっていた佐分利信も、列車で広島に向う。結婚式の場面は、当然描かない。


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