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2019年01月17日

季語「枯野」2題

 今は冬である。枯野は冬の季語である。次の2句は名句として、敢えて説明する必要もないのだが好きな句である。
      山は暮れて野は黄昏の薄かな
作者は蕪村である。日は落ちて、山は暮れている。野は残照で薄が風に揺れている。前方には、家人が待つ家の灯が見える。藁葺屋根の粗末な家である。その家に向かって歩いて行く。欅や楢の落葉樹が道脇にあって、鳥たちもねぐらに急ぐ。明治のはじめの武蔵野にはこんな風景もあったろう。まして、蕪村は江戸時代の人である。
      遠山に日の当たりたる枯野かな
高浜虚子の句である。遠山(とうやま)にだけに日が当たっている。日は作者の背後にある。近くの枯野は対象的に日が当たっていない。こんな風景にはなかなか出会わないが、スケールの大きい句である。


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