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2019年02月12日

俳句自解(月)

  月は、むしろ太陽より俳句に詠まれてきたし、短歌もまたしかりである。百人一首には、
      月見ればちぢに物こそかなしけれ我が身一つの秋にあらねど
また、万葉集には、柿本人麿の
     ひんがしののにかげろいのたつみえてかえりみすれば月かたぶきぬ
がある。俳句にも例はあげないが、芭蕉、蕪村、一茶などに有名な句が見られる。今は、流行していないが、連句には花(桜)の座とともに月の座がある。日本人とって月を愛でる気持ちの現われであろう。月は秋の季語であるが、一年中見られるわけで朧月といえば春になる。冬の月を詠んだ句がある。季語は冬の月である。
     薄雲を溶かして渡る冬の月
 夜空を見上げると、晴れてはいるが、ちぎれ雲があって、その雲が動くたびに、月が隠れ現れる。しかし、雲に隠れていても月の光は消えない。まるで月が雲を溶かしているようである。寒い冬の夜だから、溶かすという表現になったのかもしれない。
    


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