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2019年03月21日

岡潔シンポジウム

 3月21日(木)の毎日新聞に、数学者岡潔のシンポジウムが1ページにわたって掲載されている。
主催は、和歌山県と明治大学、後援は、橋本市と毎日新聞となっている。
最初に岡の著書『春宵十話』は毎日新聞だった。記者の聞き取りによる出版だという。文化勲章受章者ということもあるが、当時の人々の心を刺激した。日本人の心である。
情緒という言葉で表現しているが、基調講演をした『国家の品格』の著者で、理学者で、お茶ノ水女子大学名誉教授の藤原正彦氏が語っている。
明治大学が主催者になっているのが不思議であったが、中沢新一の名前を見てなるほどと思った。岡潔は、晩年、奈良r女子大学に奉職したこともあり、奈良女子大学岡数学研究所所長の松澤淳一氏がコーディネーターになっている。その松澤氏の言葉で、岡の数学の凄さは「無いものを見つけたこと」だと言っている。また、明治大学理学部教授砂田利一氏は、岡の論文の数は少ないが、影響は巨大で、しかも誰とも競争したわけでもなく功利的でなく、金銭とも無縁だったと述べている。
岡は、「菫は菫のように咲く」と言っていたように稀に見る無欲な人だった。絵本作家、佐藤律子氏は、子どもたちにも岡潔の人がわかるように『岡潔博士ってだぁーれ』という絵本を出版した。とても良い本で町の図書館に蔵書として置かしてもらった。橋本市では、市の偉人として顕彰する運動が起こっている。今回の主催が和歌山県だから紀の国の偉人でも不思議ではない。シンポジウムのタイトルは、「紀の国の偉人ー世界が認めた孤高の天才数学者」となっている。


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Posted by okina-ogi at 09:48│Comments(0)日常・雑感
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