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2021年02月05日

『高浜虚子句集』より(梅)

                 東より春は来ると植えし梅


季語は春だろうか、梅だろうか。
なぜかといえば梅は春に植えることは少ないからだ。
しかし、菅原道真の次の歌を意識しているので梅にした。

東風吹かば匂いおこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ
  

Posted by okina-ogi at 08:13Comments(0)書評

2021年02月04日

『高浜虚子句集』より(短夜)

                 短夜や露領に近き旅の宿

大正時代は、日本を初めとして、ヨーロッパ諸国が清国の領地を割譲していた。
そんな時代に中国大陸を訪ねたのである。
季節は夏である。
  

Posted by okina-ogi at 14:52Comments(0)書評

2021年02月03日

『高浜虚子句集』より(霜)

                 ほっかりと梢に日あり霜の朝

霜降りる寒い朝である。
梢についた霜が溶けて、そこに日が当たっている。
その様をほっかりという言葉で表現していてる。
季節は違うが拙句に

               春雨を梢に受けて東福寺
  

Posted by okina-ogi at 18:53Comments(0)書評

2021年02月02日

『高浜虚子句集』より(つく羽根)

                  つく羽根や静に高し誰やらん


羽子枝のうまさは音でもわかるらしい。
静かにして高く打つ。
虚子の娘達の誰かであろう。
  

Posted by okina-ogi at 13:53Comments(0)書評

2021年02月01日

『高浜虚子句集』より(草萌え)

草萌えや大地総じてものものし


あちこちと、草が萌え出すとものもしくも感じる。
沢や山、家の庭木、梅林など騒がしく感じる。
芽生えなのだから、ものものしというわけではないのだが。
  

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2021年01月31日

『高浜虚子句集』より(花下)

聾青畝一人離れて花下に笑む


虚子門下の阿波野青畝のことである。
難聴であった。
仲間から一人離れて桜の下でほほ笑んでいる。
群馬高崎の俳人村上鬼城も難聴であり、二人とも大成した。
  

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2021年01月30日

『高浜虚子句集』より(燗)

                  酒うすしせめては燗を熱うせよ


虚子も酒にはうるさかったのか、熱燗にしてほしいと注文をしている。
度数の高い酒でなくても良いから。
  

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2021年01月29日

『高浜虚子句集』より(舟遊び)

                   岸に釣る人の欠伸や舟遊び

 
柳川のような水路を思い浮かべる。
岸には釣り糸を垂れている人がいる。
なかなか釣れず欠伸をしている。
  

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2021年01月28日

『高浜虚子句集』より(泉)

                 
駒の鼻ふくれて動く泉かな

のどの乾いた馬が泉の水を飲んでいる。
鼻を膨らまして。
その鼻息で、泉の水が揺れている。
  

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2021年01月27日

『高浜虚子句集』より(濁り酒)

                 老の頬に紅潮さすや濁り酒


濁り酒はそれほどアルコール度が高い酒ではない。
月見をしながらちびりちびり呑むうちに頬が紅くなった。
この老人、普段酒をたしなむほうではないのだろう
。  

Posted by okina-ogi at 08:26Comments(0)書評

2021年01月26日

『高浜虚子句集』より(秋空)

                 秋空を二つに断てり楠大樹


なかなか見られない楠の大木である。
まるで秋の空を真っ二つにしている。
空も青空である。
  

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2021年01月25日

『高浜虚子句集』より(虫の声)

                 相慕ふ村の灯二つ虫の声

いつも親しくしている村の二軒の灯がともっている。
そこに虫が鳴いて、同じ声を聴き合っている。
秋の夜は深まっていく。
  

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2021年01月24日

『高浜虚子句集』より(案山子)

                 盗んだる案山子の笠に雨急なり


季語は案山子。
秋、稲が実ると、田に案山子を立てる。
急に雨が降ってきて、案山子が被っている笠を頂戴した。
用が足りたら、元に返したのだろうか。
  

Posted by okina-ogi at 08:38Comments(0)書評

2021年01月23日

『高浜虚子句集』より(うき巣)

                  うき巣見て事足りぬれば漕ぎかへる


水辺には鳰(カイツブリ)が巣を造る。
それを見ようと舟を漕ぎ出した。
水鳥が居なくても、何か所か巣を見ることができた。
満足して、船頭に船を引き返させた。

  

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2021年01月22日

『高浜虚子句集』より(冬籠)

                  冬籠心を籠めて手紙書く

冬籠と心を籠めての籠の字は同じである。
ならばこそ、手紙は心を籠めて書くのである。
家にじっとしているからの心境である。
昨今の時世、巣籠という言葉が定着している。
  

Posted by okina-ogi at 08:09Comments(0)書評

2021年01月21日

『高浜虚子句集』より(蛍狩り)

                  提灯を借りて帰りぬ蛍狩り


蛍狩りの帰り道である。
蛍籠だけでは、到底夜道を照らすことができない。
蛍狩りに誘ってくれた人に提灯を借りて道をはみ出さないように歩く。

  

Posted by okina-ogi at 08:19Comments(0)書評

2021年01月21日

『高浜虚子句集』より(蛍狩り)

                  提灯を借りて帰りぬ蛍狩り


蛍狩りの帰り道である。
蛍籠だけでは、到底夜道を照らすことができない。
蛍狩りに誘ってくれた人に提灯を借りて道をはみ出さないように歩く。

  

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2021年01月20日

『高浜虚子句集』より(夏草)

                 夏草に延びてからまる牛の舌

牛は草を食べるとき、舌をうまく使って食べる。
絡めるような感じである。
夏草が延びて牛の食べる様子が目に浮かぶ。
  

Posted by okina-ogi at 08:38Comments(0)書評

2021年01月19日

『高浜虚子句集』より(雪解水)

雪解水林をへだて二流れ


雪解けの水が川になっている。
それも林をへだて分流している。
作者にとっては珍しい風景である。
もちろん林には雪が積もっている。
  

Posted by okina-ogi at 09:14Comments(0)書評

2021年01月18日

『高浜虚子句集』より(雪)

                 雪深く心はづみて唯歩く


まるで子供のようである。
松山や鎌倉など雪に無縁な地に住んだ虚子には雪が新鮮に感じるのである。
唯歩くだけで満足した気分になる。
  

Posted by okina-ogi at 10:11Comments(0)書評