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2020年08月31日
2020年08月30日
2020年08月29日
2020年08月28日
『高浜虚子句集』より(蕗の薹)
蕗の薹の舌を逃げゆくにがさかな

旬の蕗の薹を使って料理は作られる。
てんぷらや蕗味噌などは美味しい。
しかし作者は、その苦みが苦手なのか、舌の苦さを感じるところを意識して避けて食べている。
「舌を逃げゆくにがさかな」という表現が面白い。

旬の蕗の薹を使って料理は作られる。
てんぷらや蕗味噌などは美味しい。
しかし作者は、その苦みが苦手なのか、舌の苦さを感じるところを意識して避けて食べている。
「舌を逃げゆくにがさかな」という表現が面白い。
2020年08月27日
『高浜虚子句集』より「野焼き)
菅の火は蘆の火よりもなほ弱し

冬枯れした菅や蘆をを野焼きして春の芽が出るようにする。
よく見ると火の燃え方が菅のほうが蘆より小さい。
細やかな観察である。
しかし、届け出のない野焼きは禁止されるようになった。
地球温暖化との関係もある。

冬枯れした菅や蘆をを野焼きして春の芽が出るようにする。
よく見ると火の燃え方が菅のほうが蘆より小さい。
細やかな観察である。
しかし、届け出のない野焼きは禁止されるようになった。
地球温暖化との関係もある。
2020年08月26日
2020年08月26日
『高浜虚子句集』より(花擬珠)
這い入りたる虻にふくるる花擬珠

虻は擬宝珠の花の何に惹きつかれたつかれたといえば、密なのだろう。
作者は、しばらく静止してその様子を見ている。
花がふくるるというから、虻も長居している。

虻は擬宝珠の花の何に惹きつかれたつかれたといえば、密なのだろう。
作者は、しばらく静止してその様子を見ている。
花がふくるるというから、虻も長居している。
2020年08月25日
『高浜虚子句集』より(春潮)
春潮といへば必ず門司思う
関門海峡といえば潮の流れは速い。
個人的にも門司から対岸の赤間に渡ったことがある。
彼岸かと見えて赤間の春霞(拙句)
この時も春の潮は速かった。
関門海峡といえば潮の流れは速い。
個人的にも門司から対岸の赤間に渡ったことがある。
彼岸かと見えて赤間の春霞(拙句)
この時も春の潮は速かった。

2020年08月25日
『高浜虚子句集』より(柳絮)
旧城市柳絮とぶことしきりなり

まるで新聞記者の報道文のようである。
国内ではなかなか見られない風景である。
場所は、満州の遼陽である。
柳絮は柳の種子が飛び散る様子である。
遼陽には柳が多く植わっていて、柳絮の時期に訪問が重なった。

まるで新聞記者の報道文のようである。
国内ではなかなか見られない風景である。
場所は、満州の遼陽である。
柳絮は柳の種子が飛び散る様子である。
遼陽には柳が多く植わっていて、柳絮の時期に訪問が重なった。
2020年08月24日
『高浜虚子句集』より(花見)
漕ぎ乱す大堰の水や花見船

京都の保津川は、曳船ができるようになっている。
角倉了以が私財をつぎ込みながら完成した。
嵐山の花見ををすべく船を頼んだが、漕ぎ手がかじ取りができずヒヤッとさせられた。

京都の保津川は、曳船ができるようになっている。
角倉了以が私財をつぎ込みながら完成した。
嵐山の花見ををすべく船を頼んだが、漕ぎ手がかじ取りができずヒヤッとさせられた。
2020年08月23日
『高浜虚子句集』より【春の水)
後手に人徒渡る春の水
京都鴨川でのスケッチである。
後手にするのは、足場をよく見て滑って転ばないようにするためだろう。
春の水でも水量が多い場所もある。
川を渡るのは、高齢者であろう。
後手にという表現が想像させる。
老いを老いという言葉使わず句を詠む。
短い俳句での技巧である。
京都鴨川でのスケッチである。
後手にするのは、足場をよく見て滑って転ばないようにするためだろう。
春の水でも水量が多い場所もある。
川を渡るのは、高齢者であろう。
後手にという表現が想像させる。
老いを老いという言葉使わず句を詠む。
短い俳句での技巧である。
2020年08月22日
『高浜虚子句集』より(水鳥)
ゆるやかに水鳥すすむ岸の松

ちょっとした池なのであろう。
その岸に松がある。
手入れもしてある松だ。
その枝の下を水鳥がゆるやかに泳いでゆく。
水の波紋がわずかながらにたっている。

ちょっとした池なのであろう。
その岸に松がある。
手入れもしてある松だ。
その枝の下を水鳥がゆるやかに泳いでゆく。
水の波紋がわずかながらにたっている。
2020年08月22日
『高浜虚子句集』より(大根の葉)
流れ行く大根の葉の早さかな
虚子の代表作で、教科書で見た記憶がある。
この風景は、大根を洗う冬の仕事の風景である。
地方によっては、大根の葉を捨てないところもある。
作者は、橋の上から眺めていて、水路を大根の葉が早く流されていく。
虚子の代表作で、教科書で見た記憶がある。
この風景は、大根を洗う冬の仕事の風景である。
地方によっては、大根の葉を捨てないところもある。
作者は、橋の上から眺めていて、水路を大根の葉が早く流されていく。
2020年08月21日
2020年08月19日
2020年08月18日
『高浜虚子句集』より(あやめ)
なつかしやあやめの水の彼方から
虚子は以前に、小川に生えたあやめを見たことがあるのである。
杜若の句に

よりそひて静かなるかなかきつばた
あやめや杜若は紫色が多い。
しかし、花菖蒲も紫色だけのものあって、遠くから見ると見分けがつかない。
花菖蒲は花に特徴があり、白が混ざっているの

は花菖蒲と思ってよい。
虚子は以前に、小川に生えたあやめを見たことがあるのである。
杜若の句に

よりそひて静かなるかなかきつばた
あやめや杜若は紫色が多い。
しかし、花菖蒲も紫色だけのものあって、遠くから見ると見分けがつかない。
花菖蒲は花に特徴があり、白が混ざっているの

は花菖蒲と思ってよい。
2020年08月18日
『高浜虚子句集』より(落葉)
徐々に掃く落葉箒に従える
庭を掃くのも経験で
「集まれ、集まれ」と思いながら掃くと自然に集まってくる。
「徐々と掃く」というのがこつであるが、この表現は、作者の発明と言っても良い。
次の句なども、新しい竹箒の使い方をうまく説明している。
掃き初めの箒や土になれ始むる
庭を掃くのも経験で
「集まれ、集まれ」と思いながら掃くと自然に集まってくる。
「徐々と掃く」というのがこつであるが、この表現は、作者の発明と言っても良い。
次の句なども、新しい竹箒の使い方をうまく説明している。
掃き初めの箒や土になれ始むる
2020年08月17日
『高浜虚子句集』より(萩)
雨風や最も萩をいたわしむ

萩と荻。
文字は似て非なるもの。
荻原という苗字の人は「ハギワラ」と呼ばれる。
初対面の時はなおさらのこと。
俳句の題材でも萩が圧倒的に多い。
この句の季語は荻にしていたわしんでほしい。

萩と荻。
文字は似て非なるもの。
荻原という苗字の人は「ハギワラ」と呼ばれる。
初対面の時はなおさらのこと。
俳句の題材でも萩が圧倒的に多い。
この句の季語は荻にしていたわしんでほしい。
2020年08月17日
2020年08月16日
『高浜虚子句集』より(鴬)
鶯や洞然として昼霞

鳥の固有名詞の俳句を虚子先生に教えてもらおうと、ページをめくるとこの句に出会った。
季語は鶯になるのだろう。昼霞を春霞といっていない。
その鶯がうつろに見えた。
鳴き声は書いていない。

鳥の固有名詞の俳句を虚子先生に教えてもらおうと、ページをめくるとこの句に出会った。
季語は鶯になるのだろう。昼霞を春霞といっていない。
その鶯がうつろに見えた。
鳴き声は書いていない。