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2023年09月30日

『松尾芭蕉俳句集』より(花の雲)

                  曇りやら花の雲やら煙やら

「霞か雲か、ほのぼのと」唱歌を口ずさみたくなる。
この句も「やら」を3回つかっている。
全体の風景が見えにくくなる仕掛けである。
こうした技巧的な句は芭蕉らしくない。
  

Posted by okina-ogi at 15:27Comments(0)書評

2023年09月28日

『松尾芭蕉句集』より(月夜)

                 川舟やよい茶よい酒よい月夜


川舟を浮かべて月見をする
今宵はすべてまんぞくである。
「よい」という形容詞をたたみかけて句にしている。
「よい」は「宵」にもかけている。
  

Posted by okina-ogi at 17:26Comments(0)書評

2023年09月15日

『松尾芭蕉俳句集』より(?)

                  海に降る雨や恋いしきうき身宿

「北園」と前書きある。
海に雨が降っているのがなぜかしら恋しい。
世捨て人の泊まる宿からそう思えてならない。
無季か?
  

Posted by okina-ogi at 07:31Comments(0)書評

2023年09月12日

『松尾芭蕉俳句集』より(山ざくら)

                  歌よみの先達多く山ざくら


現在は、ソメイヨシノの桜が多いが、古くは山桜だった。
吉野が代表的な花見の地であるが、行者が植えた人工的なものであった。
さて、古来より多くの人が桜を歌にしたが、その代表的な人物は西行である。
芭蕉は西行を愛した。
  

Posted by okina-ogi at 10:08Comments(0)書評

2023年09月10日

『松尾芭蕉俳句集』より(霧)

                  曙や霧にうづまく鐘の音


朝の鐘の音は静かな町や村の静寂の中をよく響く。
そして朝霧の中をうづまくように伝わっていく。
霧は秋の季語である。
  

Posted by okina-ogi at 09:06Comments(0)書評

2023年09月08日

『松尾芭蕉俳句集』より(鬼灯)

                  鬼灯は実もからも紅葉哉


全くそのとおりであって、実と皮が赤くなったほうずきばかりに目が行く。
葉も亦紅葉している。
細やかな観察の句である。i
  

Posted by okina-ogi at 08:54Comments(0)書評

2023年09月06日

『松尾芭蕉俳句集』より(秋の風)

      物言えば唇寒し秋の風

座右之銘として
人の短をいふ事なかれ
己が長をとく事なかれ
と前書きにあって、我が人生の教訓だと言っている。
世によく知られた言葉だが、俳句だとは思わなかった。
  

Posted by okina-ogi at 08:01Comments(0)書評

2023年09月04日

『松尾芭蕉俳句集』より(枯野)

              旅に病んで夢は枯野をかけ巡る

芭蕉の辞世の句になった。
人生は旅だったのである。
訪ね歩いた道も枯野のようである。
けれども、自分らしい人生だったと納得している。
まもなくなくなり、大津の義仲寺に埋葬された。
訪ねたことがあるが、小さな墓石である。
  

Posted by okina-ogi at 09:56Comments(0)書評

2023年09月02日

『松尾芭蕉俳句集』より(秋深き)

                  秋深き隣は何をする人ぞ


大坂の御堂筋に弟子の考えの違いの仲裁のために行き、そこで病気を発症した。
辞世の句ではないが、亡くなる数日前の句で、人間芭蕉の人生観が良く表れている。
隣に住む人は顔は見ず、何の生業で生きている人かもわからないが人懐かしさを感じている。
芥川龍之介はこの句から淋しさを感じたという。
自我の強い人だったのだろう。
  

Posted by okina-ogi at 10:18Comments(0)書評

2023年09月01日

『松尾芭蕉俳句集』より(この秋)

                 この秋は何で年よる雲に鳥


この秋は今までになく疲れ、歳を重ねたという感じがする。
雲の中を行く鳥を見るとなお更その感がする。
加えて秋の空であることも
  

Posted by okina-ogi at 08:37Comments(0)書評