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2022年02月23日
『蕪村俳句集』より(冬の梅)
冬の梅きのうやちりぬ石の上

冬の梅は、なかなか莟をひらかない。
「真理は寒梅の如し敢えて風雪を侵して開く」
という言葉もある。
ちいさな花びら、花期は長く桜と対照的である。
昨夜の風雨で、数枚石の上に散っている。

冬の梅は、なかなか莟をひらかない。
「真理は寒梅の如し敢えて風雪を侵して開く」
という言葉もある。
ちいさな花びら、花期は長く桜と対照的である。
昨夜の風雨で、数枚石の上に散っている。
2022年02月22日
2022年02月21日
2022年02月20日
2022年02月10日
『蕪村俳句集』より(むかご)
うれしさの箕のにあまりたるむかご哉
むかごは山芋の種子である。
山芋の蔓になっている。
そして食することができる。
箕にいっぱいとれたうれしさを表現するばかりでなく「身に余る」という気持ちをかけている。
むかごは山芋の種子である。
山芋の蔓になっている。
そして食することができる。
箕にいっぱいとれたうれしさを表現するばかりでなく「身に余る」という気持ちをかけている。
2022年02月09日
『蕪村俳句集』より(落穂ひろい)
落穂拾い日のあたる方へあゆみ行く

ミレーの「落穂ひろい」の絵画が目に浮かぶ。
落穂は、地主が小作人に敢えて残す。
それを集めると馬鹿にならない穂の数になる。
夕方暮れてゆく中、明るい方へと落ち穂を探す。
句の中に動きが感じられるのが蕪村の特徴である。

ミレーの「落穂ひろい」の絵画が目に浮かぶ。
落穂は、地主が小作人に敢えて残す。
それを集めると馬鹿にならない穂の数になる。
夕方暮れてゆく中、明るい方へと落ち穂を探す。
句の中に動きが感じられるのが蕪村の特徴である。
2022年02月07日
『蕪村俳句集』より(秋)
笛の音に波もより来る須磨の秋

須磨で笛の音と言えば平敦盛の青葉の笛である。
秋の波が打ちよてくる。
憐れさが一段とます。
遠い昔の悲話である。
「一の谷の戦破れ討たれし平家の公達あわれ」

須磨で笛の音と言えば平敦盛の青葉の笛である。
秋の波が打ちよてくる。
憐れさが一段とます。
遠い昔の悲話である。
「一の谷の戦破れ討たれし平家の公達あわれ」
2022年02月06日
2022年02月05日
『蕪村俳句集』より(砧)
遠近(をちこち)をちこちとうつ砧かな

今は砧をうつ風景は日常の中でほとんど見られない。
アイロンかけのようなものか。
夜いろいろな家から聞こえてくる。
その音を「ちこち}と表現した。

今は砧をうつ風景は日常の中でほとんど見られない。
アイロンかけのようなものか。
夜いろいろな家から聞こえてくる。
その音を「ちこち}と表現した。
2022年02月04日
2022年02月03日
『蕪村俳句集』より(山雀)
山雀や榧の老木に寝にもどる

山雀は、背、翼は灰色。
腹は褐色で全国に分布している。
留鳥である。
巣はコゲラが開けた穴などにする。
この場合、巣にしたのは、榧の老木である。

山雀は、背、翼は灰色。
腹は褐色で全国に分布している。
留鳥である。
巣はコゲラが開けた穴などにする。
この場合、巣にしたのは、榧の老木である。
2022年02月02日
『蕪村俳句集』より(そばの花)
黒谷の際はしろしそばの花

随分と手のこんだ句である。
前書きに「題白川」とある。
そばの花は白い。
それでも黒谷という地区に咲いている。
その隣が、白川という場所だという。

随分と手のこんだ句である。
前書きに「題白川」とある。
そばの花は白い。
それでも黒谷という地区に咲いている。
その隣が、白川という場所だという。
2022年02月01日
『蕪村俳句集』より(秋)
木曽路行ていざとしよらん秋ひとり

「故人に別る」という前書きがある。
親しくしていた友人が亡くなって墓前を訪ねたのかも知れない。
木曽路の秋は深まり、年老いた自覚を持ちながら一人歩いてゆく。

「故人に別る」という前書きがある。
親しくしていた友人が亡くなって墓前を訪ねたのかも知れない。
木曽路の秋は深まり、年老いた自覚を持ちながら一人歩いてゆく。