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2022年07月31日

『蕪村俳句集』より(短夜)

                  短夜や吾妻の人の嵯峨泊り

吾妻人は、東国、関東の人である。
蕪村の友人なのか、嵯峨に泊まった。
おおいに語ったかもしれないが夜は短く、夏の朝になった。


  

Posted by okina-ogi at 08:15Comments(0)書評

2022年07月30日

『蕪村俳句集』より(みじか夜)

                  みじか夜の闇より出て大ゐ河

大ゐ河は、大堰川で保津川の下流の嵐山付近の川である。
角倉了以が船が通れるように工事した川である。
短夜が明けるのを待って川を眺めるのである。


  

Posted by okina-ogi at 07:38Comments(0)書評

2022年07月29日

『蕪村俳句集』より夏木立

                  かしこくも茶店出しけり夏木立

茶店の後ろを見ると夏木立が植わっている。
良い場所に店を出したと納得する。
茶店は旅人が足の疲れを休める峠に作られたが、この茶店もそうだったかもしれない。



  

Posted by okina-ogi at 07:29Comments(0)書評

2022年07月28日

『蕪村俳句集』より(なしの花)

                 長き日にましろにに咲きぬなしの花

なしの花は見事な白である。
梨の栽培をして売り出すにはその花を摘んでしまう。
もったいない限りだが、大きな実にするには間引かなければならない。
長き日も季語であるが、この句の場合梨の花のように摘まないようにする。
終日、畑で仕事をする姿を想像できるからである。


  

Posted by okina-ogi at 08:05Comments(0)書評

2022年07月27日

『蕪村俳句集』より(春の水)

                 流れ来て清水も春の水に入

清水は飲み水にもなるきれいな水である。
その清水も春の小川に流れ入る。
春の小川も大河に流れ入り、大河は海に注ぐ。
春の川は、冬と違い水量が多い。


  

Posted by okina-ogi at 08:00Comments(0)書評

2022年07月26日

『蕪村俳句集』より(春雨)

                 春雨に濡るるくじかの背中かな

くじかは鹿に似て小さく角がない。
中国産である。
奈良公園の小鹿を思い浮かべる。


  

Posted by okina-ogi at 08:44Comments(0)書評

2022年07月25日

『蕪村俳句集』より(春雨)

                  春雨や蛙の腹はまだぬれず

一茶のように小動物を観察している。
春雨で蛙の背中は濡れているが腹までは濡れていないだろうと思うのである。
春雨はやわらかな雨である。


  

Posted by okina-ogi at 06:41Comments(0)書評

2022年07月24日

『蕪村俳句集』より(春雨)

                  春雨の中を流るる大河かな

スケールの大きい風景である。
平凡な風景と見る人もいるだろうが、春雨が情緒をかもしだしている。
大河は、淀川のことかそれは定かではない。
川の流れはゆるやかだが、春雨が小止みなく降っている。
  

Posted by okina-ogi at 08:27Comments(0)書評

2022年07月23日

『蕪村俳句集』より(梅)

                 水にちりて花なくなりぬ岸の梅

川岸に梅の木が植わっている。
しばらく花を咲かせてもらい眺めることができた。
しかし、川の水に花は散って流されてしまった。


  

Posted by okina-ogi at 07:50Comments(0)書評

2022年07月22日

『蕪村俳句集』より(わらび)

                 折もてるわらび掴れて暮遅し

早春に蕨は芽を出す。
芽が葉に開く前に根元近くを折って収穫する。
長い時間、蕨捜しに費やしたので先に折り取った蕨が折れてしまった。
日も長くなって暮れるのも遅い。


  

Posted by okina-ogi at 07:26Comments(0)書評

2022年07月21日

『蕪村俳句集』より(遠山ざくら)

                  平地行くことに遠山ざくらかな

里に植えられた桜は花の盛りをすぎてしまった。
平地をあるいて行くと遠く山に山桜が咲いている。
目は自然とそちらにいく。


  

Posted by okina-ogi at 10:47Comments(0)書評

2022年07月20日

『蕪村俳句集』』より(鴬)


  鶯に終日遠し畑の人

野菜などを栽培する人、終日畑で働いている。
鶯が鳴いてているのはいつものことで、別に意識することはない。
もくもくと畑を耕している。

  

Posted by okina-ogi at 20:01Comments(0)書評

2022年07月19日

『蕪村俳句集』より(花)

                 花に暮れ我住む京に帰去来

中国の詩人、陶淵明の詩からの引用で帰去来(かへりなん)を下も五句に使っている。
蕪村が住む京は、京都だが、中国の都も連想して格調高く感じられる。
蕪村も芭蕉に劣らず古典に目をとしていることがわかる
。  

Posted by okina-ogi at 17:56Comments(0)書評

2022年07月18日

『蕪村俳句集』より(おぼろ月)

                  おぼろ月大河をのぼる御舟かな

御舟は、高貴な人の棺を運ぶ舟のこと。
大河をゆっくり舟は昇り、朧月が照らしている。
何とも荘厳な風景である。


  

Posted by okina-ogi at 10:31Comments(0)書評

2022年07月17日

『蕪村俳句集』より(春)

                 日暮日暮春やむかしのおもひ哉

春の日が暮れて暮れて行く時、来し方への思いが次々と湧いてくる。
いろいろ思いをした半生があるからだ。
春の暮という時間がそれを助長させている。
  

Posted by okina-ogi at 20:03Comments(0)書評

2022年07月16日

『蕪村俳句集』より(燕)

                  細き身を子に寄添る燕かな

ヒナを育てる親燕雀の姿はかいがいしい。
細い身をいくどとなく巣に餌を運び巣立ちを待つ。
寄り添うという言葉が生きている。


  

Posted by okina-ogi at 15:53Comments(0)書評

2022年07月02日

『蕪村俳句集』より(春のくれ)

                  春のくれつくしの人と別れけり

芭蕉の句に

行く春を近江の人と惜しみけり

蕪村がこの句を愛したからの句である。
つくしの人とひらがなで書いてあるが、九州の筑紫の人であろう。
  

Posted by okina-ogi at 10:31Comments(0)書評

2022年07月01日

『蕪村俳句集』より(はつね)

                  鶯の枝ふみはづすはつねかな

蕪村の観察は鋭い。
鶯の初音は、枝をふみはずした時だという。
枝が揺れて叫び声のようにして啼いたのかもしれない。


  

Posted by okina-ogi at 08:45Comments(0)書評