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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2021年05月31日

『芥川竜之介俳句』より(短夜)


短夜や泰山木の花落ちる

春も進み夏になると火が長く夜が短くなる。
そんな時、泰山木の花が落ちた。
花が大きいので落ちた音が聞こえる。
  

Posted by okina-ogi at 08:30Comments(0)書評

2021年05月30日

『芥川竜之介俳句』より(花大根)

                 海なるや長谷は菜の花花大根


鎌倉の海が近い長谷。
菜の花や花大根が咲き誇っている。
菜の花と花大根が季重ねだが共存して咲いている。
  

Posted by okina-ogi at 09:26Comments(0)書評

2021年05月28日

『芥川竜之介俳句』より(若葉)

                 寺の春暮れて蘇鉄の若葉かな


春と若葉と季重ねになっている。
この句では夕闇に見る蘇鉄の若葉が季語であろう。
しかし、蘇鉄の若葉をじっくり実感したことは、小生にはない。
  

Posted by okina-ogi at 06:42Comments(0)書評

2021年05月27日

『芥川竜之介俳句』より(余寒)

                 井目に余寒の碁盤画しけり


季語は余寒(よかん)。
立春を過ぎて残る寒さのこと。
井目とは、碁の初級者が碁盤上にある黒い点に黒石を置くことである。
余寒の中絵にかいてみる。
井目を置いたのは芥川か。
  

Posted by okina-ogi at 07:48Comments(0)書評

2021年05月26日

『芥川竜之介俳句』より(春日)

                 春日さす海の中にも世界かな


この句から小説ができるかもしれない。
海には様々な生物が住んでいる。
自分もその世界に住んでも良い。
浦島太郎のようである。
きれいなサンゴ礁の海。
そこには、春の日が注いでいる。
  

Posted by okina-ogi at 06:49Comments(0)書評

2021年05月25日

『芥川竜之介俳句』より(梅の花)

                 飯食いにござれ田端は梅の花


東京の田端は、芥川以外にも文化人、文人墨客が住んでいた。
小杉未醒(画家)、室生犀星、萩原朔太郎といった面々である。
現在は、駅に近い場所に施設ができて文化村として施設を作り顕彰している。
その田端にも梅の花が咲いてきた。
仲間と梅見の宴をしたいものだと思った。
  

Posted by okina-ogi at 06:49Comments(0)書評

2021年05月24日

『芥川竜之介俳句』より(春近し)

                 春近し開眼申す盧舎那仏


奈良の大仏は、聖武天皇の発願で天平時代に完成した。
その巨大さは、目を見張るばかりである。
開眼供養は大切な行事であった。
春はもう近い。
  

Posted by okina-ogi at 07:08Comments(0)書評

2021年05月23日

『芥川竜之介俳句』より(冬帽子)

                 労咳の頬美しや冬帽子

労咳は結核のことで、当時は死に至る病である。
その人の頬が美しいという。
血の気の少ない青白い顔である。
そして冬帽子をかぶっている。
その人は若い女性ではないかという気がしてくる。
切ない句である。
拙句にも頬を詠んだ句がある。

山桜透き通るかに僧の頬
永平寺の若い修行僧である。
  

Posted by okina-ogi at 06:51Comments(0)書評

2021年05月22日

『芥川竜之介俳句』より(笹鳴き)

                  原稿はまだかまだかと笹鳴くや


笹鳴きは冬の季語である。
鴬も人里に来て地鳴きする。
催促されているのは、小説の原稿であろうか。
まだできないかまだできないかせかせられる。
鳥の笹鳴きに似ている。
  

Posted by okina-ogi at 08:02Comments(0)書評

2021年05月21日

『芥川竜之介俳句』より(水打ち)

                  水打てば御城下町のにほいかな

夏の暑さを少しでもやわらげようと打ち水をする。
そこから匂いが立ち上ってくる。
この場合は城下町の匂いと感じた。
  

Posted by okina-ogi at 07:33Comments(0)書評

2021年05月20日

『芥川竜之介俳句』より(暑さ)

                 鉄条に似て蝶の舌の暑さかな


芥川の代表句の一つである。
蝶のことをよく知らない人にとって舌がどこにあるのかわからない。
しかも鉄条(ゼンマイ)のようだという。
それを見て作者は暑さを感じている。
読者にはなかなか実感できない写生である。
  

Posted by okina-ogi at 07:24Comments(0)書評

2021年05月19日

『芥川竜之介俳句』より(牡丹)

                 蟻地獄隠して牡丹花赤き


牡丹の花が満開を過ぎて地に落ちた。
そこには蟻地獄があったが、花びらが隠してしまった。
その花びらは赤い。
地獄を現した色ともとれる。
蟻はどんな行動をとったのであろう。
  

Posted by okina-ogi at 06:07Comments(0)書評

2021年05月18日

『芥川竜之介俳句』より(早稲)

                    早稲刈って田の面暗さや鳴く雀


稲刈りをした田は早稲田であった。
暗くなって雀が鳴いている。
落ち穂をついばんでいるのか。
  

Posted by okina-ogi at 07:46Comments(0)書評

2021年05月17日

『芥川竜之介俳句』より(雪の山)

雪の山に青きは何を焼く煙

雪山の木々の間から煙が上がっている。
何を燃やしているのだろう。
猟師が暖を取っているのか、食事をするためか。
  

Posted by okina-ogi at 07:06Comments(0)書評

2021年05月16日

『芥川竜之介俳句』より(春の夜)

                 ひきとむる素袍の袖や春の夜


まるで忠臣蔵の松の廊下の再現のような句である。
素袍は昔から武士が着た礼服。
それほど仰々しい服ではないが、袖をつかんで引き止めた。
それも春の夜である。
  

Posted by okina-ogi at 08:23Comments(0)書評

2021年05月15日

『芥川竜之介俳句』より(雁)

                 啼き渡れわれもさびしき月に雁


自分も寂しさを感じている。
雁も一羽、お互い寂しいもの同士。
月に照らされながら鳴いて飛んで行ってほしい。
  

Posted by okina-ogi at 08:10Comments(0)書評

2021年05月14日

『芥川竜之介俳句』より(雁)

                 月の雁貧しき町を渡りけり


月に照らされて渡る雁であるが、貧しき町の上を行く。
町の灯りよりも月の明かりが勝っている。
  

Posted by okina-ogi at 08:27Comments(0)書評

2021年05月13日

『芥川竜之介俳句』より(雁)

                 雁百羽くの字に立って月出づる

雁の群れがくの字を画いて飛んでいく。
その数およそ百羽。
そこに月が出てくる。
月と雁の組み合わせは絵になる。
  

Posted by okina-ogi at 08:24Comments(0)書評

2021年05月12日

『芥川竜之介俳句』より(葛)

                 葛の練る箸のあがきや宵の春


葛粉は練るほどにかき混ぜにくくなる。
その作業に熱中している。
かき混ぜる箸があがいているように見える。
ときすぎて宵の春になっている。
葛粉と言えば吉野葛が有名である。
  

Posted by okina-ogi at 08:21Comments(0)書評

2021年05月11日

『芥川竜之介俳句』より(藤)

                 宿に咲く藤や諸国の人通り


東海道のような人が多く移動する街道の宿場町。
そこに藤が咲いている。

草臥れて宿借る頃や藤の花

芭蕉の句である。
  

Posted by okina-ogi at 09:31Comments(0)書評