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2023年04月30日

『松尾芭蕉俳句集』より(冬の雨)

                 面白し雪にやならん冬の雨

寒くはあるが、雪にはならない雨である。
それを面白いと表現した。
自然を細やかに見る俳人の目である。
  

Posted by okina-ogi at 08:20Comments(0)書評

2023年04月29日

『松尾芭蕉俳句集』より(鷹)

                 鷹一つ見付けてうれしいらご崎

弟子の杜国と再会した。
若く商人として成功した人物だが、その取引(先物買い)をとがめられて謹慎の身なっていた。
渥美半島に住む杜国を連れ出し、伊良湖崎に出掛けた時の句である。
鷹は、杜国の事である。
才能のある人物と芭蕉は将来を期待していた
  

Posted by okina-ogi at 07:45Comments(0)書評

2023年04月28日

『松尾芭蕉俳句集』より(寒さ)

                寒むけれど二人寝る夜ぞ頼もしき

伊良湖崎に友人を伴って旅をした。
まだ寒い日が続いている。
二人で寝るとその寒さを凌ぐことができる。
頼もしくも感じる。
  

Posted by okina-ogi at 07:53Comments(0)書評

2023年04月27日

『松尾芭蕉俳句集』より(初しぐれ)

                 旅人と我が名呼ばれん初しぐれ

よく知られた芭蕉の句である。
人生における芭蕉の無常感が出ている。
人生は旅だと考える筆者は旅の途中で宣言する。
秋も過ぎ、時雨になった。

  

Posted by okina-ogi at 08:19Comments(0)書評

2023年04月26日

『松尾芭蕉俳句集』より(萩原)

                 萩原や一夜はやどせ山の犬


山の犬は、野犬というより狼である。
萩が咲いている原に、一夜を過ごして良いと考えた。
常に周囲に敏感になっている動物だから。
  

Posted by okina-ogi at 07:42Comments(0)書評

2023年04月25日

『松尾芭蕉俳句集』より(月見)

                 寺に寝て誠がほなる月見哉


鹿島詣でに宿とした根本寺の事が前書きにある。
月を真剣に見ている感じがある。
それはきっと自分の顔に羅われている。
誠顔と表現している。
  

Posted by okina-ogi at 08:12Comments(0)書評

2023年04月24日

『松尾芭蕉俳句集』より(なでしこ)

                  酔て寝むなでしこの咲く石の上


撫子は秋の七草のひとつである。
可憐な花でもある。
日本の女子サッカーのチームの名前にもなった。
酔って石の上に寝る傍には撫子が咲いている。
その石は、河原だったと想像してみる。
  

Posted by okina-ogi at 07:42Comments(0)書評

2023年04月23日

『松尾芭蕉俳句集』より(五月雨)

                 五月雨に鳰の浮巣を見に行かむ


友人に鳰の巣があるのを教えてもらった。
五月雨の中をその巣を見るために出掛けた。
池の中にあってなかなか見られない巣なのであろう。
  

Posted by okina-ogi at 07:56Comments(0)書評

2023年04月22日

ちょっと難しいが大事な言葉⓾

 「毀誉は、他人の主張、行蔵は我にあり。我与らず、我に関せず」
批判するのは、他人の主張。出処進退を決めるのは自分である。
ご意見は賜り,ますが、自分には関係ない。
この言葉は、勝海舟が福沢諭吉に対して答えたものである。
反論するでもなく、論争もしていない。
若い時、理事長の意を受けて、人事異動を告げに来た時、事務長が教えてくれた言葉で心に残った。
江戸幕府の旗本から、海軍奉行の要職についたが、明治政府の海軍卿になった時
福沢諭吉が「節操がない」と勝海舟の決断を批判した。
政治家と、学者の違いはあるが、勝海舟に軍配を上げたい。
元内閣総理大臣福田康夫がよく色紙に書いていた。
退任する時に、記者の質問に
「あなたにはわからないが、自分にはわかるんです」
と答えたのも「行蔵は我にあり」ということだったと想像する。
  

Posted by okina-ogi at 14:33Comments(0)書評

2023年04月22日

『松尾芭蕉俳句集』より(ほととぎす)

                 ほととぎすなくなくとぶぞいそがしき


芭蕉には珍しいひらがなだけの句である。
ほととぎすは、時鳥、不如帰、杜鵑などの表記がある。
それはともかく啼きながら飛ぶので忙しそうだというのである。
  

Posted by okina-ogi at 08:33Comments(0)書評

2023年04月21日

『松尾芭蕉俳句集』より(永き日)

                  永き日も囀たらぬひばり哉


すっかり日が伸びて鳥たちも囀るようになった。
その中で雲雀の鳴き声に耳を寄せる。
あまり囀らないので、不満足だ。
  

Posted by okina-ogi at 08:04Comments(0)書評

2023年04月20日

『松尾芭蕉俳句集』より(花)

                 花の雲鐘は上野か浅草か



上野も浅草も桜の名所である。
櫻も満開で、多くの人が花見を楽しむ季節になった。
芭蕉は深川に住んでいるが、時々寺の鐘の音が聞こえてくる。
浅草の浅草寺か上野の寺か思いをはせる。
  

Posted by okina-ogi at 08:04Comments(0)書評

2023年04月19日

ちょっと難しいが大事な言葉⑨

  春風接人 秋霜臨己
春風をもって人に接し、秋霜をもって自ら慎む
幕末の儒者、佐藤一斎の言葉である。
佐藤一斎の塾には、山田方谷や佐久間象山が学んでいる。
その教本になったのが『言志四録』である。
西郷隆盛も直接佐藤一斎に学ぶことはなかったが、『言志四録』を熟読したとされる。
この言葉に、最初に接したのは元内閣総理大臣福田赳夫の色紙である。
政治は最高の道徳だと言った福田赳夫は、この言葉を信条にして選挙民に接し、その風貌があった。
清和会の福田派に所属した元総理大臣小泉純一郎もこの言葉に惹かれたと言われる。
政治家でなくとも、学ぶべき言葉である。
  

Posted by okina-ogi at 19:12Comments(0)書評

2023年04月19日

『松尾芭蕉俳句集』より(雪)

                 酒飲めばいとど寝られぬ夜の雪

芭蕉も少しは酒をたしなんだ。
その日は、夜も雪が降り続き床にはいってもしばらく寝付かれなかった。
大雪にならないかという心配もある。
  

Posted by okina-ogi at 07:32Comments(0)書評

2023年04月18日

『松尾芭蕉俳句集』より(名月)

                 名月や池をめぐりて夜もすがら


草庵の月見との説明がある。
大きな池ではない。
夜もすがらは大袈裟だが、月が作者の意識に消えるまでの終夜である。
池を何回廻ったことだろう。
つまずいて

古池や芭蕉飛び込む水の音
にはならなかった。しかも無季で、川柳にもなっていない。
  

Posted by okina-ogi at 07:48Comments(0)書評

2023年04月17日

『松尾芭蕉俳句集』より(蛙)

                 古池や蛙飛び込む水の音


芭蕉のたどり着いた「軽みの」句とされ代表句になった。
推敲の跡が見られ

古池や蛙飛ンだる水の音
山吹や蛙飛び込む水の音

季語は、蛙で春の季語である。
  

Posted by okina-ogi at 07:14Comments(0)書評

2023年04月16日

ちょっと難しいが大事な言葉⑧

「敬天愛人」
明治の元勲の一人西郷隆盛の好んで揮毫した言葉である。
西郷の人生は、受難そのものに感じる。
島津斉彬に見いだされ、若くして国事に奔走し、幕府の実権が井伊直弼が握り政治犯として追われ、死を覚悟した。
勤皇僧月照とともに錦江湾に身を投げた。
西郷だけが蘇生し、島津藩は幕府の追及を恐れ、西郷は死んだと届け、奄美大島に遠島した。
再度政治に復帰するが、藩主島津久光の怒りをかい島流しになる。
政治犯だから狭い家に拘束され、劣悪の環境で過ごすことになった。
それでも学問と国事の事は忘れなかった。
「敬天愛人」はその時に至った境地である。
罪をゆるされ、明治維新、明治政府の重鎮となり変革の時代に功績を残した。
征韓論に敗れ、国に帰り平穏な人生を送ろうとしたが、不平士族に担がれ、西南戦争に敗れ、部下に首を切らせ、鹿児島の城山で死んだ。
錦江湾の見える丘に、薩軍の兵士の墓があり、西郷の墓は一段と大きい。
一度墓参したことがある。
墓地の近くに、勝海舟の歌碑があり

ぬれぎぬを干そうとせず子供らのなすがまにまに果てしきみかな
とその死を悼んだ。
  

Posted by okina-ogi at 11:22Comments(0)日常・雑感

2023年04月16日

『松尾芭蕉俳句集』より(杜若)

                 杜若われに発句のおもひあり


杜若は芭蕉の好きな花の一つなのであろう。
あやめや花菖蒲などに似ているが、花に逞しさを感じる。
一句詠んでみようと思っているがもう少し待ってほしい。
決意表明の句である。
  

Posted by okina-ogi at 07:36Comments(0)書評

2023年04月15日

『松尾芭蕉俳句集』より(菜畠)

                 菜畠に花見顔なる雀哉


後世の俳人一茶を思わせる句である。
菜の花畑煮る雀を見ていると、まるで花見をしているように見える。
  

Posted by okina-ogi at 08:25Comments(0)書評

2023年04月14日

『松尾芭蕉俳句集』より(朧)

                 辛崎の松は花より朧にて


辛崎は、近江八景のひとつである。
そこにある由緒ある松を見ていたら、桜の花より朧に見えたというのである。
歴史を感じさせる句である。
  

Posted by okina-ogi at 07:38Comments(0)書評