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2021年10月31日

『芥川竜之介俳句』より(山吹)

                 山吹や雨に伏したる芝の上


山吹の枝が雨の露で芝生の上に垂れている。
芝の緑と山吹の黄色が良い色合いになっている。
山吹は、八重もあり庭に植える人も多い。
  

Posted by okina-ogi at 07:03Comments(0)書評

2021年10月30日

『芥川竜之介俳句』より(ほととぎす)

                  入日さす豊旗雲やほととぎす


万葉集に「わだつみの豊旗雲に入り日さし今宵の月夜あきらけくこそ」
を念頭に置いている。
それにしても豊旗雲が美しい。
横に棚引く雲である。
ホトトギスが加わり絵になっている。
  

Posted by okina-ogi at 08:18Comments(0)書評

2021年10月29日

『芥川竜之介俳句』より(麦あらし))

                 峯の雪うつろふ田や麦あらし


五月の頃、北陸などでは高い山が頂に雪を残している。
里山は緑に覆われている。
そして風が田に吹き付けている。
嵐というが心地よい風だ。
雪の残る山が田に移る景色は素晴らしい。
  

Posted by okina-ogi at 07:53Comments(0)書評

2021年10月28日

『芥川竜之介俳句』より【時雨)

はつ時雨ありとも見えぬ飛行機や


芥川の時代、大正には飛行機が飛ぶようになったという驚き。
時雨に隠れて機体が見えないというのだから高度も高い。
軍用機の演習かなと思ってしまう。
  

Posted by okina-ogi at 07:37Comments(0)書評

2021年10月27日

『芥川竜之介俳句』より(ほととぎす)

                  なく声と雨とふりくるほととぎす


夏の雨が降る中時鳥の声が聞こえる。
その声は、雨が降るような感じである。
そして、その鳴き声は独特で、地上に響く。
  

Posted by okina-ogi at 06:51Comments(0)書評

2021年10月26日

『芥川竜之介俳句』より(芥子)

                  ほそぼそと芥子はあやふし麦畑


芥子の花が麦畑に咲いている。
麦に圧倒され細々と咲いている。
なおさら可憐な感じがしてくる。
  

Posted by okina-ogi at 08:28Comments(0)書評

2021年10月25日

『芥川竜之介俳句』より(麦の秋)

                 日もすがら海鳴る音や麦の秋


海辺に近い麦畑。
一日中波の寄せる音が聞こえてくる。
長閑な風景で、海の存在がさわやかである。
  

Posted by okina-ogi at 08:22Comments(0)書評

2021年10月24日

『芥川竜之介俳句』より(雪解け)

                   雪どけの中にしだるる柳かな

雪解けになった。
雪は少し枝に残りしだれている。
柳の枝はしなやかだから折れることはない。
  

Posted by okina-ogi at 08:01Comments(0)書評

2021年10月23日

『芥川竜之介俳句』より(暑さ)

                  蝶の舌ゼンマイに似たる暑さかな


芥川の代表作の一つである。
珍しくカタカナで書かれたゼンマイは、植物ではない。
機械の部品である。
それがわかっても難しい句である。
  

Posted by okina-ogi at 07:18Comments(0)書評

2021年10月22日

『芥川竜之介俳句』より(大暑)

                 兎も片耳垂るる大暑かな


「破調」と前書きがある。
定型の5・7・5ではないということである。
兎の耳が片方だけ垂れているのに暑さを感じているのがおかしい。
破調でない句にしようとした努力であろう。
  

Posted by okina-ogi at 07:42Comments(0)書評

2021年10月21日

『芥川竜之介俳句』より(冴えかえる)

                  冴え返る夜半の海べを思いけり

竜之介は海、とりわけ渚が好きで句も多い。
この句では作者は海辺に立っていない。
春の寒さがぶり返すと自然と海辺が思い出されるのである。
  

Posted by okina-ogi at 07:45Comments(0)書評

2021年10月20日

『芥川竜之介俳句』より(小春日)

                  小春日の塒(ねぐら)とふらしむら雀


夕方になると雀は群れを成して巣に帰る。
巣と言っても竹藪のような場所である。
お互いに鳴き合って巣の場所を聞いている感じがある。
特に小春日のような穏やか冬の日にその感が強い。
  

Posted by okina-ogi at 07:39Comments(0)書評

2021年10月19日

『芥川竜之介俳句』より(時雨)

                  あけぼのや鳥立ち騒ぐ村時雨


鳥たちが繁く啼く。
場所は田舎である。
そこには時雨が降っている。
もうだいぶ夜も明けて、朝日も昇り始めている。
  

Posted by okina-ogi at 10:01Comments(0)書評

2021年10月18日

『芥川竜之介俳句』より(小春)

                  夕鳥も小春はなかぬ軒ばかな



夕鳥とは鳥の種類ではない。
「夕焼け小焼け」の歌詞に出てくる鴉も巣に帰る。
小春に鳴かぬのはなぜだろう。
朝日が昇るときは、小鳥が啼き始める。
  

Posted by okina-ogi at 07:41Comments(0)書評

2021年10月17日

『芥川竜之介俳句』より(時雨)

                  時雨るるや峯はあけぼの東山


京都の朝。
時雨ているが強くない。
東山の方はあけぼのになってきた。
調べの良い句である。
そして美しいスケッチである。
  

Posted by okina-ogi at 07:28Comments(0)書評

2021年10月16日

『芥川竜之介俳句』より(雪)

                  我が庭の雪をかがるや木々の枝


この情景も竜之介が残したフィルムから想像できる。
木登りをして煙草を吸っている家の前の木に雪吊りをした。
庭園のようなものと違い些細なものである。
  

Posted by okina-ogi at 09:20Comments(0)書評

2021年10月15日

『芥川竜之介俳句』より(月)

                 ほがらなる月に落葉の匂ふかな

月と落葉と季語はどちらか迷う。
朗らかな月に軍配を上げたい。
狸も登場してくれれば、にぎやかになるのだが、そんな俗っぽい句ではない
。  

Posted by okina-ogi at 08:41Comments(0)書評

2021年10月14日

『芥川竜之介俳句』より(秋)

                  妻のぬふ産衣をや秋の茜染め

竜之介の2子はいづれも男子で、しかも芸術家である。
長男は俳優。とりわけ次男也寸志は作曲家で私の母校高崎高校の校歌を作曲している。
ちなみに作詞者は草野心平である
  

Posted by okina-ogi at 07:25Comments(0)書評

2021年10月13日

『芥川竜之介俳句』より(行く秋)

                  行く秋や御須の湯飲みや酒の色


御須の湯飲みは有田焼である。
ふるくからの手法で絵柄が描かれている。
そこに酒を注いで行く秋を過ごす。
なかなか風情がある。
  

Posted by okina-ogi at 09:45Comments(0)書評

2021年10月12日

『芥川竜之介俳句』より(夜長)

                   多葉粉すふ煙も垂れる夜長かな


竜之介は愛煙家だった。
彼が撮影させたフィルムがのこっているからだ。
木の枝に上ってキセルをふかしている姿が印象的だ。
秋の夜の冷えで煙も垂れる。
  

Posted by okina-ogi at 18:27Comments(0)書評