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2021年06月30日

『芥川竜之介俳句』より(夏山)

夏山や空にむらたつ嵐雲


この句の横に
夏山や空はむらたつ嵐雲
「に」と「は」の違いである。
芥川にはこうしたケースが多い。
推敲の軌跡を残している。
芭蕉も推敲の人である。
季語は、夏山である。
  

Posted by okina-ogi at 08:16Comments(0)書評

2021年06月29日

『芥川竜之介俳句』より(暑さ)

                     赤百合の蕊黒む暑さ極まりぬ


蕊は草冠に三つの心を書く。
その蕊は黒である。
いかにも暑さを感じられぬではいられない。
このあたりの繊細なスケッチが芥川の句の特徴である。
  

Posted by okina-ogi at 09:16Comments(0)書評

2021年06月28日

『芥川竜之介俳句』より(朝寒)

                 病室の膳朝寒し生玉子

病院の朝食は、冬の寒さのある病室に運ばれてきた。
生玉子が添えてある。
その他の副食ももあるだろうが生玉子に目が行った。
  

Posted by okina-ogi at 05:54Comments(0)書評

2021年06月27日

『岡潔対談集』 朝日新聞出版 700円(税別)

 

岡潔の対談集の存在は知っていたが、今年になって再版された。
初版本は50年以上前である。
岡潔(数学者)、対談者司馬遼太郎(小説家)、井上靖(小説家)、時実利彦(医学者)、山本健吉(文学評論家)全て鬼籍の人である。
対談者は、またすべて一流の文化人、学者である。
それにしても岡潔の碩学にはおどろかされる。
山本健吉などは聴講生のような感じになっている。
岡潔の主張は一貫して物質主義の批判である。
文庫本で読みやすくなっている。
ご自宅の和室でお話をじかに聞いた場面が思い出された。
  

Posted by okina-ogi at 14:29Comments(0)書評

2021年06月27日

『芥川竜之介俳句』より(灯取虫)

                  宵闇や殺せども来る日取虫

日が暮れて、外が次第に暗くなる。
反対に部屋には灯りがついて明るくなる。
虫は明るい方にに行く習性がある。
払っても払っても寄ってくる。
殺すという言葉を使っている。
余程煩わしかったのだろう。
  

Posted by okina-ogi at 07:17Comments(0)書評

2021年06月26日

経済用語

時たま経済雑誌や政治報道など見ると「ESG]という文字に出会う。
Eは環境。Sは社会。Gは組織管理の頭文字である。敗戦から経済大国になるまで、こうした思想を強調することはなかった。
経済が豊かになることは良いが「SEG」が行き過ぎの歯止めになることは良いことだ。
 加えて「SDGs}という言葉がある。簡単に言えば持続可能な未来に向かって経済も含め人が幸せになる人々の努力のことである。
ふと宮沢賢治の思想を思い浮かべた。
社会が豊かにならなければ個人の幸せはない。
 「SDGs}の一つに投資がある。今、澁澤栄一に光があたっているが、資本主義国家では、ごく自然な行為である。
ところが日本人は投資が好きではない。
それよりも、勤勉に働き貯蓄することが良しと考える人が多い。
まるで二宮尊徳の教えを守っているようである。なぜ投資することをしないかというと損をするからだと思った。
給与は労働の対価で減ることはない。
 しかし、若い世代ほど不労所得があってよい。
資金は余力資金で賄う。貯蓄の一部である。
政府も、いろいろrな政策で、投資を呼びかけている。
投資の中で、株式投資に抵抗があるらしい。
株式の本、雑誌を読んで不快感があるのは「億り人」という造語である。
1億円以上利益を上げた個人投資家のことである。
本質は、すべてとは言わないが自慢話に感じる。
「SDGs}の思想とは少し違う。
ますます国民が投資から離れ逆効果になってはいないか。
「株長者」ではだめなのか。「わらしべ長者」というのもありますぞ。
   

Posted by okina-ogi at 19:52Comments(0)日常・雑感

2021年06月26日

『芥川竜之介俳句』より(杜若)

                 下駄正しく傍らにむざと杜若


玄関を見ると無雑作に杜若が生けてある。
それに比べて下駄は掃きやすいように正しく置かれている。
このアンバランスが面白い。
  

Posted by okina-ogi at 09:28Comments(0)書評

2021年06月25日

『芥川竜之介俳句』より(落葉)

                 山の月冴えて落葉の匂いかな

山にかかる月が冴えている。
もう暗くなって見えないが落葉の匂いがする。
落葉の匂いはどんなものであろう。
意識したことはないのでわからないが、繊細な神経の持ち主の芥川らしい句である。
  

Posted by okina-ogi at 08:20Comments(0)書評

2021年06月24日

『芥川竜之介俳句』より【花薊)

                   花薊おのれも餓鬼に似たるかな


(蓮の花に比べたら)薊は餓鬼のようなものだ。
そう思う自分も餓鬼である。
薊に対する共感もある。
  

Posted by okina-ogi at 07:51Comments(0)書評

2021年06月23日

『芥川竜之介俳句』より(若葉)

                 白壁に蘇鉄若葉や南京寺


芥川は、中国大陸の取材旅行をしている。
その時の句であろう。
蘇鉄が植わっていて寺の白壁が背景になって若葉が萌えている。
  

Posted by okina-ogi at 07:54Comments(0)書評

2021年06月22日

『芥川竜之介俳句』より(春の風)

帰りなんいざ草の庵は春の風

さあ帰るとするか。
そこは、草の庵ともいうべき我が家である。
春風も吹いていることだし。
漢文調の句である。
  

Posted by okina-ogi at 07:35Comments(0)書評

2021年06月21日

『芥川竜之介俳句』より(時雨)

時雨れんとす椎の葉暗く朝焼けて


まだ朝は早い。
雨も降りかけている。
そんな中で椎の葉は暗いが、次第に朝焼けてきて陽を受けるようになった。
  

Posted by okina-ogi at 17:28Comments(0)書評

2021年06月21日

『芥川竜之介俳句』より(梅の花)

                  日曜に遊びにござれ梅の花


梅の莟が膨らんできたのであろう。
今は少しの花しか咲いていないが、日曜日には花が多く咲いてくれるだろう。
梅見にいらっしゃいませ。
  

Posted by okina-ogi at 06:47Comments(0)書評

2021年06月19日

『芥川竜之介俳句』より(曼珠沙華)

                  松二本芒一むら曼珠沙華


今、目の前にある風景を目いっぱいに盛り込んだ句。
先ずは松二本、芒が一叢そして曼殊沙華。
結果的には曼殊沙華に目が留まる
  

Posted by okina-ogi at 07:57Comments(0)書評

2021年06月18日

『芥川竜之介俳句』より(夏山)

                 夏山の空や小暗き嵐雲

夏山の空に暗雲が立ち込めてきた。
大ぶりの気配は少ない。
入道雲ではない。
  

Posted by okina-ogi at 10:41Comments(0)書評

2021年06月16日

『芥川竜之介俳句』より(炎天)

                 炎天や切れても動く蜥蜴の尾

炎天下地面をトカゲが動いている。
よく見ると尾が切れている。
そしてその尾は動いている。
トカゲの尾はまた再生するのだが。
  

Posted by okina-ogi at 09:25Comments(0)書評

2021年06月15日

『芥川竜之介俳句』より(残暑)

                  ちりじりと向日葵かるる残暑かな


向日葵は夏を代表する花である。
秋が近づくにつれて枯れるものもある。
それにしても残署は厳しい。
  

Posted by okina-ogi at 06:40Comments(0)書評

2021年06月12日

『芥川竜之介俳句』より(夏山)

                   日は天に夏山の木々溶けんとす

炎天の夏の日である。
夏山ににも日がさし、木々が溶ける感じがした。
それを見る人も夏の日を浴びている。
  

Posted by okina-ogi at 17:13Comments(0)書評

2021年06月08日

『芥川竜之介俳句』より(花笠祭り)

大象も花笠したる祭りかな

大正時代にあっては、日本では、象の存在は珍しく、見るのも稀であったろう。
その像が花笠を被って歩いている・
よく調教されていても近寄りがたい。
お祭りならではの風景である。
  

Posted by okina-ogi at 07:01Comments(0)書評

2021年06月04日

『芥川竜之介俳句』より(梅雨)

                 群れ渡る海豚の声や梅雨の海


海豚の群れが梅雨の海を泳いでいる。
中には鳴きながら泳いでいる。
まじかに海豚を見るの新鮮な体験だ。
  

Posted by okina-ogi at 08:31Comments(0)書評