☆☆☆荻原悦雄のフェイスブックはこちらをクリック。旅行記、書評を書き綴っています。☆☆☆

グンブロ広告

ビジネスライセンス料  3,000円/月

飲食関連事業用 ライセンス 毎日1セット広告  1,600円/月

お問い合わせは、 info@gunmawen.net

本広告は、30日以上記事の更新がされませんと自動的に掲載されます。 記事が更新された時点で、自動的に破棄されます。  

Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2022年05月31日

『蕪村俳句集』より(川床)

                 川床に憎き法師の立居かな

川床は、納涼のために河原に張り出して設けた桟敷である。
その川床に長く法師が立居して憎らしく思う。
京都の川床は、今日でも観光名所になっている。
加茂川べりが有名だが、貴船の川床も良く知られている。


  

Posted by okina-ogi at 07:46Comments(0)書評

2022年05月30日

『蕪村俳句集』より(しみづ)

                  我宿にいかに引くべきしみづ哉

今も昔も、水はかけがいもないものだ。
飲料水ともなれば、きれいな水がほしい。
どうやって山水を自分の宿に引いてくるか考えてしまう。
  

Posted by okina-ogi at 06:20Comments(0)書評

2022年05月29日

『蕪村俳句集』より(田植)

                  鯰得て帰る田植えの男かな

小川の水を引き込んで田植えをするが、泥鰌等の小魚が田に入ってくる。
まれに、大きな魚が入ってくる。
鯰は大物である。
とんだ収穫になった。


  

Posted by okina-ogi at 07:26Comments(0)書評

2022年05月28日

『蕪村俳句集』より(柿の花)

                  虫のため害(そこな)はれ落ッ柿の花

柿の木は消毒しなくてお実をつける。
ましては江戸時代である。
まかせるままにままに実をつける。
害虫がいてせっかく咲いた花を散らしてしまう。
そんなささいなことを句にする蕪村である。


  

Posted by okina-ogi at 07:57Comments(0)書評

2022年05月27日

『蕪村俳句集』より(椎の花)

                  椎の花人もすさめぬにほひ哉

椎と言えば、実に関心が向く。
団栗で独楽を作って遊ぶこともある。
さて椎の花とは、匂いは人から褒められないと作者は言っている。
一度匂いを確かめてみると良い。


  

Posted by okina-ogi at 06:27Comments(0)書評

2022年05月26日

『蕪村俳句集』より(若ば)

                 山に添ふて小舟漕ぎゆく若ば哉

川は京都の保津川だろうか。
いずれにしても、山に添って流れる川だ。
小舟に乗ってその若葉を眺める。
急流ではないので、自然と若葉が目に入るのである。

  

Posted by okina-ogi at 07:41Comments(0)書評

2022年05月25日

『蕪村俳句集』より(若葉)

                 若葉して水白く麦黄みたり

若葉の緑、水は清流の白、麦は少し黄色がかかっている。
三種の色を入れた春の句。
蕪村の句は画家らしい色を表現した句がある。


  

Posted by okina-ogi at 07:28Comments(0)書評

2022年05月24日

『蕪村俳句集』より(花の山)

                 鶯のたまたま啼くや花の山

鶯の鳴き声が桜の咲く山からした。
世には梅に鴬というが、桜と鴬の組み合わせもあっても良い。
季語が二つあるが、花の山を季語としたい。


  

Posted by okina-ogi at 07:42Comments(0)書評

2022年05月23日

『蕪村俳句集』より(花)

                  花に暮れて我が家遠き野道かな

花を見るのに夢中になっていたらすっかり日も暮れてしまった。
心細いが、我が家に続く野道を歩いていく。


  

Posted by okina-ogi at 06:57Comments(0)書評

2022年05月22日

『蕪村俳句集』より(花)

花に遠く桜に近し吉野川

「吉野」の前書きあり。
花は桜のことであり、桜は花である。
吉野山は、山桜を花とし、吉野川の川べりの花は桜と詠んだ。
吉野の山見のプロローグである。
このあたりが蕪村の技巧的表現である。


  

Posted by okina-ogi at 06:45Comments(0)書評

2022年05月21日

『蕪村俳句集』より(山ざくら)

                  銭買て入るやよしのの山ざくら

吉野の山桜見るために、昔は入場料を払うことになっていたのだ。
それほど価値がある風情が吉野にはある。
その入場料は、山桜を維持するために使われたのだろう。



  

Posted by okina-ogi at 08:47Comments(0)書評

2022年05月20日

『蕪村俳句集』より(桃の花)

                   喰ふて寝て牛にならばや桃の花


食べて寝てばかりだと牛にになるぞと思いつつ、又食べて寝てを繰り返す。

親が死んでも食休み

という言葉もある。
ともに健康を考えての教訓だ。
時に桃の花が咲いている。
  

Posted by okina-ogi at 08:03Comments(0)書評

2022年05月19日

『蕪村俳句集』より(東風)

                  のうれんに東風吹くいせの出店かな

今は「おかげ横丁」と名をうって店が並んでいる。
蕪村の時代も出店は多かった。
伊勢詣でをする人も今に劣らず多かった。
鎖国時代の唯一の庶民の旅先だったからである。
その店の暖簾に東風が吹きかけている。


  

Posted by okina-ogi at 06:52Comments(0)書評

2022年05月18日

『蕪村俳句集』より(遅き日)

                 遅き日や雉の下りゐる橋の上

橋の上を見ると雉がいる。
春に日を浴びて雉ものんびりしているように見える。
人に対する警戒感も少ない。


  

Posted by okina-ogi at 06:04Comments(0)書評

2022年05月17日

『蕪村俳句集』より(遅き日)

                遅き日のつもりて遠きむかしかな

遅き日は春の日が暮れること。
短い冬の日を過ぎたからこそ感じるのである。
前書きに「懐旧」と書いてある。
こんな季節に過去をふりかえるものだ。
  

Posted by okina-ogi at 08:42Comments(0)書評

2022年05月16日

『蕪村俳句集』より(春の入日)

                  山鳥の尾をふむ春の入日哉

山鳥が背後から近づいている。
西日の影が足元にある。
その尾を踏んでいる。
すぐには山鳥も逃げない。
山鳥の尾は枕詞であって、長いことを強調している。


  

Posted by okina-ogi at 08:23Comments(0)書評

2022年05月15日

『蕪村俳句集』より(陽炎)

                  陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ

陽炎が立っている。
その揺れる大気の中を白い虫が飛んでいる。
名も知らぬ虫である。
蝶々ではないことは確かである。



  

Posted by okina-ogi at 09:31Comments(0)書評

2022年05月14日

『蕪村俳句集』より(蕗のとう)

                  莟とはなれもしらずよ蕗のとう

莟の芽吹きは見逃しそう。
春を待たずに莟になる。
摘み取って食することも多い。
その苦みの味は、味噌などと混ぜておかずににすると美味しい。


  

Posted by okina-ogi at 06:38Comments(0)書評

2022年05月13日

『蕪村俳句集』より(やぶ入り)

                 やぶ入りの夢や小豆に煮るうち

やぶ入りは奉公人が帰省を許される日である。
帰省すると普段の疲れもあって寝てしまう。
夢も見るが、家人が小豆を煮てもてなしてくれるのがわかる。
  

Posted by okina-ogi at 08:55Comments(0)書評

2022年05月12日

『蕪村俳句集』より(氷)

                 御忌の鐘ひびくや谷の氷まで

御忌は法然上人の忌日に行う法会の事である。
寒い冬の日に打つ鐘の音は、谷の氷まで届くようである。
鐘は京都の知恩院の鐘である


  

Posted by okina-ogi at 08:56Comments(0)書評