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2022年05月31日
『蕪村俳句集』より(川床)
川床に憎き法師の立居かな
川床は、納涼のために河原に張り出して設けた桟敷である。
その川床に長く法師が立居して憎らしく思う。
京都の川床は、今日でも観光名所になっている。
加茂川べりが有名だが、貴船の川床も良く知られている。

川床は、納涼のために河原に張り出して設けた桟敷である。
その川床に長く法師が立居して憎らしく思う。
京都の川床は、今日でも観光名所になっている。
加茂川べりが有名だが、貴船の川床も良く知られている。

2022年05月30日
2022年05月29日
2022年05月28日
『蕪村俳句集』より(柿の花)
虫のため害(そこな)はれ落ッ柿の花
柿の木は消毒しなくてお実をつける。
ましては江戸時代である。
まかせるままにままに実をつける。
害虫がいてせっかく咲いた花を散らしてしまう。
そんなささいなことを句にする蕪村である。

柿の木は消毒しなくてお実をつける。
ましては江戸時代である。
まかせるままにままに実をつける。
害虫がいてせっかく咲いた花を散らしてしまう。
そんなささいなことを句にする蕪村である。

2022年05月27日
『蕪村俳句集』より(椎の花)
椎の花人もすさめぬにほひ哉
椎と言えば、実に関心が向く。
団栗で独楽を作って遊ぶこともある。
さて椎の花とは、匂いは人から褒められないと作者は言っている。
一度匂いを確かめてみると良い。

椎と言えば、実に関心が向く。
団栗で独楽を作って遊ぶこともある。
さて椎の花とは、匂いは人から褒められないと作者は言っている。
一度匂いを確かめてみると良い。

2022年05月26日
『蕪村俳句集』より(若ば)
山に添ふて小舟漕ぎゆく若ば哉
川は京都の保津川だろうか。
いずれにしても、山に添って流れる川だ。
小舟に乗ってその若葉を眺める。
急流ではないので、自然と若葉が目に入るのである。
川は京都の保津川だろうか。
いずれにしても、山に添って流れる川だ。
小舟に乗ってその若葉を眺める。
急流ではないので、自然と若葉が目に入るのである。

2022年05月25日
2022年05月24日
2022年05月23日
2022年05月22日
『蕪村俳句集』より(花)
花に遠く桜に近し吉野川
「吉野」の前書きあり。
花は桜のことであり、桜は花である。
吉野山は、山桜を花とし、吉野川の川べりの花は桜と詠んだ。
吉野の山見のプロローグである。
このあたりが蕪村の技巧的表現である。

「吉野」の前書きあり。
花は桜のことであり、桜は花である。
吉野山は、山桜を花とし、吉野川の川べりの花は桜と詠んだ。
吉野の山見のプロローグである。
このあたりが蕪村の技巧的表現である。

2022年05月21日
『蕪村俳句集』より(山ざくら)
銭買て入るやよしのの山ざくら
吉野の山桜見るために、昔は入場料を払うことになっていたのだ。
それほど価値がある風情が吉野にはある。
その入場料は、山桜を維持するために使われたのだろう。

吉野の山桜見るために、昔は入場料を払うことになっていたのだ。
それほど価値がある風情が吉野にはある。
その入場料は、山桜を維持するために使われたのだろう。

2022年05月20日
『蕪村俳句集』より(桃の花)
喰ふて寝て牛にならばや桃の花

食べて寝てばかりだと牛にになるぞと思いつつ、又食べて寝てを繰り返す。
親が死んでも食休み
という言葉もある。
ともに健康を考えての教訓だ。
時に桃の花が咲いている。

食べて寝てばかりだと牛にになるぞと思いつつ、又食べて寝てを繰り返す。
親が死んでも食休み
という言葉もある。
ともに健康を考えての教訓だ。
時に桃の花が咲いている。
2022年05月19日
『蕪村俳句集』より(東風)
のうれんに東風吹くいせの出店かな
今は「おかげ横丁」と名をうって店が並んでいる。
蕪村の時代も出店は多かった。
伊勢詣でをする人も今に劣らず多かった。
鎖国時代の唯一の庶民の旅先だったからである。
その店の暖簾に東風が吹きかけている。

今は「おかげ横丁」と名をうって店が並んでいる。
蕪村の時代も出店は多かった。
伊勢詣でをする人も今に劣らず多かった。
鎖国時代の唯一の庶民の旅先だったからである。
その店の暖簾に東風が吹きかけている。

2022年05月18日
2022年05月17日
『蕪村俳句集』より(遅き日)
遅き日のつもりて遠きむかしかな
遅き日は春の日が暮れること。
短い冬の日を過ぎたからこそ感じるのである。
前書きに「懐旧」と書いてある。
こんな季節に過去をふりかえるものだ。
遅き日は春の日が暮れること。
短い冬の日を過ぎたからこそ感じるのである。
前書きに「懐旧」と書いてある。
こんな季節に過去をふりかえるものだ。
2022年05月16日
『蕪村俳句集』より(春の入日)
山鳥の尾をふむ春の入日哉
山鳥が背後から近づいている。
西日の影が足元にある。
その尾を踏んでいる。
すぐには山鳥も逃げない。
山鳥の尾は枕詞であって、長いことを強調している。

山鳥が背後から近づいている。
西日の影が足元にある。
その尾を踏んでいる。
すぐには山鳥も逃げない。
山鳥の尾は枕詞であって、長いことを強調している。

2022年05月15日
2022年05月14日
『蕪村俳句集』より(蕗のとう)
莟とはなれもしらずよ蕗のとう
莟の芽吹きは見逃しそう。
春を待たずに莟になる。
摘み取って食することも多い。
その苦みの味は、味噌などと混ぜておかずににすると美味しい。

莟の芽吹きは見逃しそう。
春を待たずに莟になる。
摘み取って食することも多い。
その苦みの味は、味噌などと混ぜておかずににすると美味しい。

2022年05月13日
『蕪村俳句集』より(やぶ入り)
やぶ入りの夢や小豆に煮るうち
やぶ入りは奉公人が帰省を許される日である。
帰省すると普段の疲れもあって寝てしまう。
夢も見るが、家人が小豆を煮てもてなしてくれるのがわかる。
やぶ入りは奉公人が帰省を許される日である。
帰省すると普段の疲れもあって寝てしまう。
夢も見るが、家人が小豆を煮てもてなしてくれるのがわかる。