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2022年06月30日

『蕪村俳句集』より(冬木立)

                  鴛(おしどり)に美ををつくしてや冬木立

冬木立の向こうには池があって鴛が泳いでいる風景が浮かぶ。
葉を落としている冬木立は、鴛の姿をなお更美しく見せている。
つがいで泳いでいたかもしれない。
鴛夫婦という言葉もある。


  

Posted by okina-ogi at 08:00Comments(0)書評

2022年06月29日

『蕪村俳句集』より(冬の月)

                  静なるかしの木はらや冬の月

樫の木が群生している林がある。
まだ木はそれほど大きくなくて原と言っても良い。
人はおらず静寂の中に月が見える。

  

Posted by okina-ogi at 07:17Comments(0)書評

2022年06月28日

『蕪村俳句集』より(頭巾)

                  みどり子の頭巾眉深きいとをしみ

幼児を連れて歩いている親子を見ると、幼児は頭巾を深々と眉が隠れるほどにかぶっている。
耳も冷たくならないように覆っている。
何とも愛おしく感じる姿だ。
頭巾は冬の季語になっている。
  

Posted by okina-ogi at 07:46Comments(0)書評

2022年06月27日

『蕪村俳句集』より(木枯)

                  木枯や鐘に小石を吹きあてる

寺の鐘に木枯らし吹き飛ばされた小石が当たっている。
よほどの強風ではないとこうはならない。
珍しい光景である。
金属音が聞こえてきそうだ。


  

Posted by okina-ogi at 07:14Comments(0)書評

2022年06月26日

『蕪村俳句集』より(凩)

                  凩やこの頃までは荻の風

木枯らしが吹く季節になっても荻の穂が残っている。
荻の穂は薄に似ているが微妙に違う。
木枯らしは、肌に冷たく荻の穂も微妙に揺れている。


  

Posted by okina-ogi at 08:34Comments(0)書評

2022年06月25日

『蕪村俳句集』より(ふく汁)

                 ふく汁の宿赤ゝと燈しけり

江戸時代から河豚を食べる習慣があったことは、多くの俳人の句からわかる。
内臓に毒があることは承知のうえで食べていた。
そのことをよく知る調理人がいたからこそである。
暗い部屋を明るくしたのは、客人への配慮からである。


  

Posted by okina-ogi at 08:05Comments(0)書評

2022年06月24日

『蕪村俳句集』より(枯野)

むささびの小鳥はみ居る枯野かな

むささびはなかなか人のいる場所に出てくることはない。
四つ足動物なのに木から木へと飛び移ることができる。
枯野の中に小鳥をくわえているところを見るのはきわめて珍しい。


  

Posted by okina-ogi at 07:26Comments(0)書評

2022年06月23日

『蕪村俳句集』より(霜)

                  たんぽぽのわすれ花あり路の霜

季語は、霜なのだが春の花であるたんぽぽの花が咲いている。
珍しい光景である。
たんぽぽは、冬を越す草であるが、寒い季節に花が咲いている場面に出会ったことはない。


  

Posted by okina-ogi at 07:05Comments(0)書評

2022年06月22日

『蕪村俳句集』より(鴛)

                 里過ぎて古江に鴛(おし)を見付けたり

里の道を歩き、沼地のような場所に出た。
さびれた入り江にとなって鴛がいるのを見つけた。
一瞬の驚きの中じっと見つめる。
その美しい姿に。


  

Posted by okina-ogi at 07:33Comments(0)書評

2022年06月21日

『蕪村俳句集』より(磯ちどり)

                  磯ちどり足をぬらして遊びけり

浜辺に海水に浸かって千鳥が歩いている。
酔っ払いの歩き方を千鳥足というからに、遊んでいるように見えたのだろう。
一度歩く千鳥を見たいものだ。
磯千鳥は、冬の季語である。


  

Posted by okina-ogi at 08:57Comments(0)書評

2022年06月20日

『蕪村俳句集』より(布団)

                  嵐雪とふとん引き合ふ詫寝かな

嵐雪は芭蕉十哲の一人。

ふとん着て寝たる姿や東山

の句で名高い。
この句を意識して句を作った。
滑稽な句であるが詫寝は、寂しく寝るという意味である。
寒さの厳しい夜で、何度も布団を引き寄せた。
嵐雪と一緒に寝たのは夢の中の話。
  

Posted by okina-ogi at 08:47Comments(0)書評

2022年06月19日

『蕪村俳句集』より(時雨)

                  楠の根を静かにぬらす時雨哉

楠木は大木になる。
神社などにあって御神木として命を長らえている。
数年前に、九州の武雄で見た楠木には、感動した。
この楠も大木に違いない。
雨に濡れる程根をはっているのだから。


  

Posted by okina-ogi at 09:47Comments(0)書評

2022年06月18日

『蕪村俳句集』より(栗)

                  栗備ふ恵心の作の弥陀仏

栗備ふは栗供ふが正しい。
恵心は、平安中期の高僧で多くの仏像の彫刻が残っている。
その弥陀仏に栗を供えたのである。。


  

Posted by okina-ogi at 06:17Comments(0)書評

2022年06月17日

『蕪村俳句集』より(夜半の月)

                  子鼠のちゝよと啼くや夜半の月

子鼠が親を呼ぶようにちちよ(父)と鳴いているのが物悲しく感じる。
蕪村の心の中での亡き父親への声かもしれない。
夜も更けて月が照っている。


  

Posted by okina-ogi at 08:53Comments(0)書評

2022年06月16日

『蕪村俳句集』より(夜寒)

                 欠ゝで月もなくなる夜寒かな

月がかけて細くなっている。
夜寒は、晩秋の季語である。
欠け欠けてと言っているところから、月蝕の月だったかもしれない。
増々夜寒ということになってくる。


  

Posted by okina-ogi at 08:33Comments(0)書評

2022年06月15日

『蕪村俳句集』より(菊畑)

                  あさましき桃の落葉よ菊畑

菊が咲き誇っている時に桃の葉の落花で菊の美しさが損なわれた感じがした。
桃の葉は、紅葉せず青葉のままでさっと落ちる。
そのことをあさましきと言っている。

  

Posted by okina-ogi at 07:09Comments(0)書評

2022年06月14日

『蕪村俳句集』より(花)

                  唐人よ此の花過ぎてのちの月

前書きに「十三夜を賞することは、我が日のもとの風流なりけり」
中国の人に、後の月を見る風流が伝わったかどうか。
花は散っても月をめでるのである。

  

Posted by okina-ogi at 07:37Comments(0)書評

2022年06月13日

『蕪村俳句集』より(秋の暮)

                  秋の暮辻の地蔵に油さす

野道を歩いていると地蔵がいる。
浄めるために油をさして差し上げる。
あたりは、彼岸花が咲き稲が実っている風景が浮かぶ。


  

Posted by okina-ogi at 07:37Comments(0)書評

2022年06月12日

『蕪村俳句集』より(小鳥)

                  小鳥来る音うれしき板びさし

秋になって、板びさしに小鳥が降りた音がする。
なんだかそれだけで嬉しくなる。
庭に下りて姿を見せてほしい。


  

Posted by okina-ogi at 08:54Comments(0)書評

2022年06月11日

『蕪村俳句集』より(たばこの花)

                  綿つみやたばこの花を見て休む

綿の畑と煙草の畑が隣り合っている風景は、今日ではないと言ってよい。
煙草の畑は見たことがあるが、綿の畑は見たことはない。
綿に需要が少ないこともある。
そして、綿つみの途中に見たという煙草の花には出会ったことがない。


  

Posted by okina-ogi at 08:06Comments(0)書評