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2022年01月11日

『蕪村俳句集』より(夏山)

                  夏山や通ひなれたる若狭人


京都と福井を結ぶ道があった。
いわゆる鯖の道である。
塩や海産物、特に鯖を運んだのでその名が残っている。
帰りは、京都の産物を持ち帰った。
鯖を酢でしめてこぶで巻いた押しずしをバッテラというが若狭人のおかげである。
通いなれたる山道で夏山を越えて運ぶ。
  

Posted by okina-ogi at 08:06Comments(0)書評

2022年01月10日

『蕪村俳句集』より(青梅)

                  青うめをうてばかつ散る青葉かな


江戸時代も梅を食する文化があった。
今日ならば梅の枝を叩いて収穫すれば、売り物にならず、一つ一つもいでいく。
当然、叩けば梅の青葉も散る。
  

Posted by okina-ogi at 08:31Comments(0)書評

2022年01月09日

『蕪村俳句集』より(鮒ずし)

                 鮒ずしや彦根が城に雲かかる


鮒ずしを食べる場所から彦根城が見える。
鮒ずしは、近江の名物である。
雲がかかっているが、城が見える程度の雲である。
現在、彦根城は国宝である。
創建当時の姿をとどめている。
  

Posted by okina-ogi at 08:04Comments(0)書評

2022年01月08日

『蕪村俳句集』より(夏河)

                 夏河を越すうれしさよ手に草履


冷たい夏の川を渡る気持ちの良さ。
草履は濡れないように手に持って川を渡る。
石につまづき滑らないように。
  

Posted by okina-ogi at 09:10Comments(0)書評

2022年01月07日

『蕪村俳句集』より(若竹)

                  若竹や夕日の嵯峨と成りにけり


筍が伸びて若竹の季節になった。
竹林の多い嵯峨に夕日が当たっている。
心落ち着く眺めである。
  

Posted by okina-ogi at 07:34Comments(0)書評

2022年01月06日

『蕪村俳句集』より(明けやすし)

明けやすき夜をかくしてや東山


春が深まるうちに夜明けが早くなった。
東山に夜を隠してほしいと思った。
鴨川の西岸にある旅亭で詠んだ句である。
蕪村は京都に長く住み、墓地は、左京区の一条寺の金福寺にある。
  

Posted by okina-ogi at 07:46Comments(0)書評

2022年01月05日

『蕪村俳句集』より(ほたる)

                  蚊屋の内にほたる放してアア楽や


蚊の侵入を防ぐ蚊帳である。
蛍を蚊帳の中に放して寝る気分は何んとも良いものだ。
蕪村には、こうしたユーモラスで風流な句が散見される。
  

Posted by okina-ogi at 08:14Comments(0)書評

2022年01月04日

『蕪村俳句集』より(若葉)

                絶頂の城たのもしき若葉かな


城は果たしてどんな城なのであろうか。
堀をめぐらした城ではなく山城であろう。
天守の下には、若葉が茂っている。
  

Posted by okina-ogi at 07:56Comments(0)書評

2022年01月03日

『蕪村俳句集』より(わかば)

                 不二ひとつうづみ残してわかばかな


うづみは埋みの意味である。
大地は若葉に覆われている。
そんな中にあって、富士山だけは裾野だけは若葉があるが埋め残されている。
  

Posted by okina-ogi at 09:15Comments(0)書評

2022年01月02日

『蕪村俳句集』より(蓼の雨)

                  しののめや雲見えなくに蓼の雨


東の空が夜明けとともに東雲に染まる。
その雲も蓼の雨によって見えなくなってしまった。
俳人、桂信子に
ふり止みて再びはげし蓼の雨
がある。
蓼の雨は夏の季語である。
  

Posted by okina-ogi at 08:12Comments(0)書評

2022年01月01日

『筆者句帳』より(元旦)

元旦や車窓に情と書いてみる


新年あけましておめでとうございます。
毎年、自作の俳句を賀状にしたためています。
自分の句ですから鑑賞文は書けません。
心の働きで情が大事だと思い新幹線の窓に手文字で書初めをしたのです。
もう十年前の事です。
  

Posted by okina-ogi at 00:03Comments(0)書評