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2013年08月31日

『修羅はよみがえった』(財)宮沢賢治記念館 3800円+税 

 
 
『修羅はよみがえった』(財)宮沢賢治記念館 3800円+税 
 『修羅はよみがえった』(財)宮沢賢治記念館 3800円+税 ブッキング
 10年ぶりに花巻を訪ねた。今回は、宮沢賢治でなく、遠野に一泊し、帰路に花巻に寄る計画で、「宮沢賢治記念館」には行かず、「新渡戸稲造記念館」がメインだった。しかし、二つの記念館は、それほど遠くはないので、宮沢賢治記念館」を訪ねることにした。館内の掲示は、10年前とほとんど変わっていなかったので時間をかけず、売店の書籍コーナーに行く。そこで購入したのがこの本である。500ページを超える大作である。前回は、『兄のトランク』(文庫)を買っただけである。毎日寝る前に少しずつ、200ページほど読んだところで、書評を書くのもどうかと思うが、宮沢賢治という人が、世に出ていく様子がよくわかる。詩人の草野心平の存在が大きかったことは知っていたが、それだけではないことがわかる。
 改めて思うのは、弟、宮沢清六の存在である。兄の原稿を良く保管し、原稿を整理している。ゴッホの弟テオと対比している。弟は、長命であった。著名人で高村光太郎は、賢治紹介に大きな働きをしたことは、直接親交があったことから容易に想像できるが、横光利一が、賢治の詩才を認めていたことは初めて知った。谷川徹三もしかり。
 現在、全国に「宮沢賢治の会」があるように、郷土はもちろんであるが根強い賢治愛好者がいることは、宮沢賢治の思想が大地に根付いているのだと再認識した。土に根付いた作品と言えば言い過ぎだが、没後70年しても色褪せてはいないことが証明している。没後数年に全集を出そうとしたことは凄いことである。
なお定価が3800円となっているが「宮沢賢治記念館」では1500円税なしで購入できた。ただし、残部は少ないと書いてあったので、今後この値段で購入できるかは保証のかぎりではない。


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Posted by okina-ogi at 11:56│Comments(0)書評
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