☆☆☆荻原悦雄のフェイスブックはこちらをクリック。旅行記、書評を書き綴っています。☆☆☆

2014年01月13日

『言志四録』(一)言志録 佐藤一斎著

『言志四録』(一)言志録 佐藤一斎著 
川上正光全訳注  講談社学術文庫 1000円(税別)
 『言志四録』(一)言志録 佐藤一斎著

 古本市で発見。まさか、こんな所で出会うなんてという感じ。著者は、幕末に亡くなった儒者で、『言志四録』は、戦前はともかく、戦後は出版されず著者の名は、忘れ去られたと言って良い。天下の岩波文庫も再版していない。佐藤一斎は、佐久間象山の師でもあるが、西郷隆盛が熟読した著書として、どのような内容か関心を持っていた。この本を世に出したのは、川上正光氏の功績である。略歴を見ると、東京工業大学の学長という立派すぎる履歴の人物である。大学も同校で、専門が電気工学というから驚く。氏の人生訓として佐藤一斎は特別の存在のようである。
 佐藤一斎の生きた時代と現在は、あまりにも違っているが、人生いかに生きるかということは、共通の課題になっている。儒者という立場ではあるが、含蓄のある言葉が並んでいる。さらに、佐藤一斎は88歳という長寿であり、思考も衰えなかった。いかに、有言実行の人であったことが想像できるのである。彼の門下からは、幕末から明治の政治を動かした俊材を輩出している。横井小楠もその一人である。


同じカテゴリー(書評)の記事画像
伊藤園に選ばれた俳句より(春の空)
伊藤園に選ばれた俳句より(つぼみ桜)
伊藤園に選ばれた俳句より(銀河)
自選句(岩鏡)
自選句(黄菊、白菊)
自選句(ミモザ)
同じカテゴリー(書評)の記事
 『歌よみに与ふる書』 正岡子規(橘曙覧の歌より) (2024-05-11 08:56)
 『歌よみに与ふる書』 正岡子規(橘曙覧の歌より) (2024-05-10 07:37)
 『歌よみに与ふる書』 正岡子規(橘曙覧の歌より) (2024-05-09 08:29)
 『歌よみに与ふる書』 正岡子規(橘曙覧の歌より) (2024-05-08 07:26)
 『歌よみに与ふる書』 正岡子規(橘曙覧の歌より) (2024-05-07 08:18)
 伊藤園に選ばれた俳句より(チュウリップ) (2024-04-11 08:51)

Posted by okina-ogi at 18:27│Comments(0)書評
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
『言志四録』(一)言志録 佐藤一斎著
    コメント(0)