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2012年10月10日

『まちづくりスケッチ散歩』

『まちづくりスケッチ散歩』
           寺崎喜三  あさお社 1,800円+税
寺崎喜三氏は、昨年9月に他界されている。群馬県庁に勤務し、退職後富岡市の助役となり、その後は、趣味の絵や、エッセイなどを書いたりして悠々自適な生活を送られていたと聞いていた。一度お会いしてゆっくりお話したいと思っていたら、訃報に接し、心残りとなっていた。県庁時代、何回か交流があった。寺崎さんが高齢者福祉課にいた頃と地域振興課にいた頃だから、20年以上前の話である。趣味人というか、文化人で話が合った。
 この頃、音楽を通じて街づくりをしようと、榛名町で「生の音楽を聴く会」(代表滝沢隆)という有志のグループがあった。第4回が老人施設を会場にして「伊藤博志ギターリサイタル」(昭和62年5月30日)が開催された。100人以上の入場者があり、有料のコンサートであった。慰問ということでもなく「開かれた老人ホーム」が実現できたと感じた。この時、新聞にこの模様を紹介してくれたのが寺崎さんであった。
 今回、生前、あさお社の『上州路』に寄稿したエッセイが編集され本になった。昨日職場の友人が貸してくれたので、早速、読ませていただいた。スケッチが素晴らしいことと、多くの人々との交流と、地方に豊かな暮らしをもたらしたいとする、群馬県人らしい人情が随所に表れている。幅広い知識、歴史への関心の深さなど、寺崎さんの教養も知ることができる。当時、CAD計画研究所にいた、高校の同級生でその後もお付き合いがある、熊倉浩靖君(現群馬女子大学教授)との会話のやりとりなどは楽しく読ませてもらった。あらためて、寺崎さんのご冥福をお祈りしたい。


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Posted by okina-ogi at 12:42│Comments(0)書評
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