2015年10月30日
心に浮かぶ歌・句・そして詩172
俳句鑑賞(8)
葛咲くや嬬恋村の字いくつ
石田波郷
嬬恋村というのは、群馬県にあって一村は郡ほどに広い。その村を波郷は、通り過ぎていったのである。山本健吉の句評も短い。この句碑を見たことがある。その場所は、鎌原という地区で、嬬恋村にある。天明年間に起こった浅間山の大爆発で多くの人が火砕流で亡くなった場所である。友人を案内した時、彼が「いい句じゃなあ」と言ったのを覚えている。
きっと深読みなのだろうが、波郷もこの出来事を意識していたのではないだろうか。残された人たちは、協力して村を復興させたのである。葛は、たくましく焼け野原に最初に茂ったかもしれない。そんなことを連想させるのである。
葛咲くや嬬恋村の字いくつ
石田波郷
嬬恋村というのは、群馬県にあって一村は郡ほどに広い。その村を波郷は、通り過ぎていったのである。山本健吉の句評も短い。この句碑を見たことがある。その場所は、鎌原という地区で、嬬恋村にある。天明年間に起こった浅間山の大爆発で多くの人が火砕流で亡くなった場所である。友人を案内した時、彼が「いい句じゃなあ」と言ったのを覚えている。
きっと深読みなのだろうが、波郷もこの出来事を意識していたのではないだろうか。残された人たちは、協力して村を復興させたのである。葛は、たくましく焼け野原に最初に茂ったかもしれない。そんなことを連想させるのである。
Posted by okina-ogi at 13:05│Comments(0)
│日常・雑感