2019年09月15日
(近代の秀句)水原秋櫻子より(葛)
葛の葉の上を風吹く暑さかな 星野立子
女性俳人の句である。葛はたくましく、日がさすところでは他の植物を凌駕する。
つるで伸びるので、木に覆いかぶさることもある。
その葛の葉の上を風が吹いていく。
その繁茂した葛と夏の暑さが相乗効果になっている。
私の畑の隣地が、耕作を放棄しているので葛の駆除が大変である。
根は葛粉の原料になる。
浅間の鬼押出しの近くに、鎌原という地区があって、天明の大噴火で火砕流がおき、多くの犠牲者を出した。
資料館があり、当時の惨状を詳しく説明している。
資料館の近くに句碑があって
葛咲くや嬬恋村に字いくつ
と刻まれていた。
作者は、石田波郷である。
句意はともかく、溶岩が冷えた後に葛なら生えるのではと想像した
Posted by okina-ogi at 09:50│Comments(0)
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