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2012年09月04日

心に浮かぶ歌・句・そして詩⑦

長野県は、海に面していない。標高もあり、春の訪れはやや遅い。山は高く連なり、その間を日本海と太平洋に注ぐ大河が流れ、流域に広野がある。県歌「信濃の国」の一番に唄われているので紹介する。作詞は、浅井洌である。一世紀前の、一九〇〇年に曲がつけられたが、県歌に制定されたのは、昭和四十三年である。
信濃の国  浅井洌作詞/北村季晴作曲
一、 信濃の国は十州に
境連ぬる国にして
聳ゆる山はいや高く
流るる川はいや遠し
松本 伊那 佐久 善光寺
四つの平は肥沃の地
海こそなけれ物さわに
万ず足らわぬ事ぞなき
 善光寺平(長野盆地)に県都の長野市があるが、県北にあり、松本市、諏訪市、伊那市のある地域からすれば、別の文化圏に見える。善光寺平を流れているのは千曲川で、その下流は信濃川である。諏訪湖から伊那市を流れているのは、天竜川で、静岡県の遠州灘に注いでいる。長野県は、二県であってもおかしくない。事実、明治の初めには、松本市を県庁にして、筑摩県があった。その後も、分県の気運が高まったこともあるが、それを回避させたのが「信濃」という言葉の響きで、県歌「信濃の国」が県民の郷土愛を高揚させ県民の心を繋いだ。近年、長野冬季オリンピックが開催され、長野県民の結束は増したと言われている。今日、「信濃の国」を知らない県民は、少ないという


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Posted by okina-ogi at 07:06│Comments(0)日常・雑感
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