2012年09月05日
心に浮かぶ歌・句・そして詩⑧
橘曙覧は、幕末の歌人。万葉、国学に見識が深く、越前藩の松平春嶽が仕官を要請したほどの人物だった。明治の俳人、歌人だった正岡子規が、彼の歌を絶賛したことで世に知られるようになったが、有名無名は、本人の預かり知らない世界。まるで、良寛さんを連想させる人物である。清貧という言葉が適切か、生活は貧しかったが、妻子には恵まれた。「独楽吟」というのがある。楽しみはで始まる歌で、3首だけとりあげてみたい。
たのしみは心にうかぶはかなごと 思いつづけて煙草すうとき
たのしみは三人(みたり)の兒(こ)どもすくすくと 大きくなれる姿みるとき
たのしみは鈴屋大人(すずやのおとど)の後に生まれ その御諭(みさとし)をうくる思う時
鈴屋大人とは、国学者本居宣長のことである。
たのしみは心にうかぶはかなごと 思いつづけて煙草すうとき
たのしみは三人(みたり)の兒(こ)どもすくすくと 大きくなれる姿みるとき
たのしみは鈴屋大人(すずやのおとど)の後に生まれ その御諭(みさとし)をうくる思う時
鈴屋大人とは、国学者本居宣長のことである。
Posted by okina-ogi at 06:41│Comments(0)
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