2012年09月07日
心に浮かぶ歌・句・そして詩⑩
暦の上では秋になっているが、残暑が今だ厳しい。岡潔著『昭和への遺書』に坪内逍遥が訳したとされる、漢の武将、蘇武の詩がある。岡先生の肉声(テープ)でその歌を聴いたことがある。先生ご自身は、中学2年の時に習ったと書いている。尊敬する人の好きな歌も自分の好きな歌になる。
古代から、漢民族は、世界文化の中心であるという中華思想を持っていた。周囲の国家、民族は全て蛮族であった。この詩に出てくる匈奴は、夷狄である。狄の文字に獣の文字が入っている。良く見ると私の苗字の「荻」の一部である。
風颯々の秋更けて
日を重ねたる旅衣
重き君命頂きて
遠くは匈奴の国に入る
野辺の草木や蟲の声
聞く物の音も見る色も
いずれかえびすの物ならん
思えば遠く来つるかな
古代から、漢民族は、世界文化の中心であるという中華思想を持っていた。周囲の国家、民族は全て蛮族であった。この詩に出てくる匈奴は、夷狄である。狄の文字に獣の文字が入っている。良く見ると私の苗字の「荻」の一部である。
風颯々の秋更けて
日を重ねたる旅衣
重き君命頂きて
遠くは匈奴の国に入る
野辺の草木や蟲の声
聞く物の音も見る色も
いずれかえびすの物ならん
思えば遠く来つるかな
Posted by okina-ogi at 06:08│Comments(0)
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