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2012年09月13日

心に浮かぶ歌・句・そして詩⑯

菊を詠んだ句は数々あると思うが、吉川英治の次の句は、結婚式で使われるということは、昔から良く知られている。

菊作り 菊見る時は影の人

菊人形展で老職人に送った句とされているが、花嫁の両親に祝いのスピーチなどで引用されている。私も、職場の友人の結婚式で使わさせてもらったことがある。吉川英治には、

菊根分け 後は自分の土で咲け

という句もあるが、句としては佳句とは言えない。前句も説明的で、秀句とは言えないと思うが、見事に菊職人の真情に触れている。吉川英治は、苦労人であった。福祉に貢献した人に贈られる賞に「吉川英治賞」がある。私も、新郎新婦に贈ろうと思って、一句ひねってみたことがある。

天地人 黄菊白菊出会うとき

既に故人になられたが、コロンムビア・ライトさんにお褒めの言葉をいただいたことがあった。ライトさんは、高崎市の出身の漫才師であった。相棒は、参議院議員になったトップさん。二人とも名司会者でもあった。結婚式の司会も数多く、依頼されたことであろう。


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Posted by okina-ogi at 04:39│Comments(0)日常・雑感
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