☆☆☆荻原悦雄のフェイスブックはこちらをクリック。旅行記、書評を書き綴っています。☆☆☆

2012年11月24日

若山牧水の歌

心に浮かぶ歌・句・そして詩57

若山牧水は、酒を愛し、旅を愛した大正の歌人である。
 
幾山河 こえさりゆかば寂しさの
        はてなむ国ぞけふも旅ゆく

正直に「淋しい」と言っている。また
 
白鳥はかなしからずや空の青
        海のあおにも染まずただよう
「淋しい」とは言っていないが、「かなしい」と言っている。気分はそれほど変わっていない。
大正時代は、第一次世界大戦もあったが、日本の国が大きな戦争の当事者になったり、その渦中に呑みこまれたわけではない。大正デモクラシーという言葉があるが、政党政治も機能し、言論の統制もきつかったわけでもない。日露戦争から、昭和の十五年戦争の間にあって、ちょうど冬の中の小春日のような時代であった。
しかし、人々の心は淋しかった。なぜか、ということだが、若山牧水の〝白鳥の〟短歌が象徴的であって、自他が対立している。それは、個人(白鳥)を強調するからである。我が、我がを前面に出せば、思い通りになっているときは良いが、いつかは淋しくなる。おおいなるもの(大我)に抱かれ個人(小我)を抑えるのが、本来の日本民族の心の伝統では、ないかと思う。


同じカテゴリー(日常・雑感)の記事画像
晴耕雨読
「秋刀魚の味」・「彼岸花」
映画『晩春』小津安二郎監督 松竹映画
映画「関ヶ原」鑑賞
映画「麦秋」鑑賞
台風迷走
同じカテゴリー(日常・雑感)の記事
 『天才を育てた女房』 (2018-02-20 20:31)
 確定申告 (2018-02-19 17:12)
 家屋点検 (2018-02-05 14:42)
 岡潔大人命四十年祭 (2018-02-03 11:57)
 晴耕雨読の家計事情 (2018-01-26 16:47)
 晴耕雨読 (2018-01-23 12:43)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
若山牧水の歌
    コメント(0)