2013年04月01日
退職感
大食漢ではありません。昨日の新聞を見たら、群馬県庁を退職する何人かの友人の名前があった。今日は4月1日。新年度のスタートだが、昨日で退職した人も新たなスタートの日になる。継続雇用制度で再雇用になったが、昨日で退職したことには、変わりない。特別な感慨はないが、次の高浜虚子の句が浮かんできた。
去年今年貫く棒の如きもの
加えて、一休さんの
門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし
も同じ気分である。退職も通過点で、取り立てて意識することもない。長く、勤務していた同僚の送別会があった。別れの挨拶は彼らしく、淡々としていて良かった。
「過去、未来は考えず、今日を生きてきた。明日からも同じです。寡黙な人という皆さんのお言葉がありましたが、口下手だけのこと。無医村で医師をしていた父親の血筋を引いて行動することを大事にしてきました」
誠実な人だった。役員をしていたが、この人にとっては、肩書きなど無縁なところがあって、退職後も肩書きと無縁な生き方をするに違いない。人物だったのである。大いに見習いたい。
梅の花がだいぶ散って、消毒散布の仕事が待っている。こちらは、農民。農民には退職がない。季節が来れば、体を動かして働かなければならない。動物として動ける時は、労働から解放されそうもない。
Posted by okina-ogi at 09:15│Comments(0)
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