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2013年06月15日

『福祉を廻る識者の声』32(深田伊都子)

新生会の上に神の祝福を           深田伊都子
 原先生!御送付のパンフレット「ジョージが丘の四季」を拝見しながら、終戦直後、国の結核撲滅五カ年計画に乗って建てられた「バルナバ」「聖母」「復活」各病棟等で働かせていただいたあの頃の榛名荘時代からはや四十年。ケアホーム「新生の園」完成までのあれこれが、走馬灯のように脳裏に浮かび、今日まで発展させられた原先生と逝かれたつや夫人の、ケアを求めるお年寄りへのひたすらな情熱が潮のように迫ってまいりました。
 つづいて、榛名荘創立者であり神愛修女会の生みの親でもある亡き木村神父様、そして鈴木セイ先生となつかしい恩人のお顔が浮かんでまいりました。
 また同便で御寄贈いただいた慶子様の御著書「老いの交響曲」を拝読して、新生会に入所されたすべての方々を、かけがえのないひとりの人間として尊重し、愛し、それぞれの人生を豊かに全うされるよう手段を尽すことこそ福祉に携わる者の使命であり、福祉の原点でもあるとの御確信のもと、全力をつくしておられる慶子様に共鳴、思わず慶子さん万歳!」とさけびました。新生会は、神と慶子様によって集められた同志の方によって、ますます聖旨に叶う施設として福祉界をリードされましょう。お仰せの通り、原先生は御相談にのられるだけでもう御心配ありません。修女会員一同、心からおよろこび申し上げます。
 榛名荘を苗床に誕生し、御地をはなれて岩田の地に根付いて二十年。幼稚園、特養「愛の園」、地域のための「ステパノ館」、そして有料老人ホーム「深和ホーム」が誕生してからもう三年になります。修女の殆どは老齢化。けれども神よって、神のために出発した社会福祉法人「神愛会」と岩田幼稚園にはお役に立つまで働き、あとは神によって集められる同志に引き継がれ、私達は修道生活に専心、祈りつつ守り、助ける決意で一致団結しております。小さき群「神愛修女会」「神愛会」のためにも御加祷をお願い申し上げます。
 深田伊都子(ふかだいつこ)一九一一年、大連生まれ。神愛修女会所属。前霊母。社会福祉法人「神愛会」理事長。                              (平成三年・春号)


湾岸戦争                  (平成三年・春号)
昨年の八月二日にイラクがクウェートに侵攻して以来、全世界を揺るがした中東紛争は、湾岸戦争に発展し、イラクのクウェート撤退となって終結した。
近代兵器を装備した多国籍軍の空爆によって多くの人々が死んだ。クウェート市民のイラク軍による虐殺も伝えられている。クウェートの油田は、破壊され今も炎上中である。原油は、ペルシャ湾に流出し、海を黒く染めた。戦後のイラクは、今も内戦が続いている。
日本もかつて大きな戦争を体験した。新生会の利用者は、その時代を生きた人々である。湾岸戦争をめぐっての座談会は、生き証人からの直言である。
争う心と土壌をいかに克服していくかは、人類の永遠のテーマであり、福祉の実践は、その一つの道であろう。(翁)


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Posted by okina-ogi at 10:32│Comments(0)日常・雑感
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