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2014年01月27日

心に浮かぶ歌・句・そして詩132

書を著して後世に残す
「(前略)撰著以て諸れを後に遺すに如くは莫(な)し。此れ即ち死して死せざるなり」

 本を書くことは悪いことではないが、費用もかかることだし、高齢になって自叙伝を書いてみようというのが、作家ではない一般人の良くすることである。ただ、あえて本など残そうなどという人は本来まれである。
 儒教を始めた孔子もしかりであるが、キリストや釈迦といった大宗教家は、著作を残したわけではない。弟子という人々が師の言動を忠実に書き遺したとされる。書を書き遺すことが人生の要諦ではないとも言える。
 私事になるが、若い時は、作家志望という大それたことは、考えなかったが、新聞社の学芸部の取材記者になれたらという希望を持ったことがある。希望は叶えられなかったが、職場で広報誌の編集や社史の編集を担当することができた。本来書くことが好きだったのである。40代後半、旅をするようになって、紀行まがいの「旅日記」を書くようになり、友人知己に小冊子にして配った。最近は、もっぱらブログに記事を載せている。佐藤先生のような大家ではないから、後世に遺すなどという代物では決してない。
佐藤一斎『言志耋録』229より


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