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2014年02月04日

心に浮かぶ歌・句・そして詩139(後藤静香『権威』より)

「白菊」

玉露霜に代り
秋風膚にしむ
絢爛の百花去って
蝶と共に跡なし
天青日白薫風のうち
容姿端然独り静かに微笑む
高風静節
ああ白菊
 
後藤静香『権威』より

 漢文調で歯切れが良い。戦前の創作だと思うが、戦後、今上天皇のご成婚の時、後藤静香は老年期を迎えており、この詩に美智子妃殿下を重ねた。白菊のように気品があり、高貴な香りを感じたと述べている。


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Posted by okina-ogi at 08:46│Comments(0)日常・雑感
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