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2014年03月01日

心に浮かぶ歌・句・そして詩146(まどさん逝去)

「ぞうさん」
まど・みちお作詞/團伊玖磨作曲
ぞうさん
ぞうさん
おはなが ながいのね
そうよ
かあさんも ながいのよ

ぞうさん
ぞうさん
だあれが すきなの
あのね
かあさんが すきなのよ
 2月28日、詩人のまどみちおさんが亡くなった。104歳というから大往生である。幼稚園の子供が大きな声で歌っているのが「ぞうさん」である。子供達は無心に歌っているが、「おはながながいのね」は、悪口だとまどさんが明かしている。「そうなんだ」と思ったが、深入りはしない。
 まどさんの多くの詩を知らないが、インターネットを見ると多くのファンがいることがわかる。引用されている詩も良い。まどさんの詩は、北原白秋に認められたと各社の報道記事に載っていた。「そうなんだ」と思ったが、こちらは納得。北原白秋、西條八十、三木露風が活躍した時代の香りがする。日本の童謡の原点を継承している詩だと思う。
 とりわけ、まどさんの詩は小世界や命へのいたわりへの関心が強い。童心の季節も深く平易な言葉で描いている。まどさんは、長い老年期を生きたが、決して飽きることはなかった日々だったことを想像する。むしろ、まどさんの心の窓は、広くなったかもしれない。ご冥福を祈ります。


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Posted by okina-ogi at 12:47│Comments(0)日常・雑感
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