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2014年03月08日

心に浮かぶ歌・句・そして詩149

「落ち葉のように」 詩 大手拓次

わすれることのできない
ひるのゆめのやうに むなしさのなかにかかる
なつかしい こひびとよ
たとひ わたしのかなしみが
おまへの こころのすみにふれないとしても、
わたしは 池のなかにしづむ落葉のやうに
くちはてるまで おもひつづけよう。
ひとすぢの髪の毛のなかに
うかびでる はるかな日のこひびとよ、
わたしは たふれてしまはう
おまえの かすかなにほひのただよふほとりに。

音楽プロデューサーをしている友人が企画した音楽会に大手拓次の詩が歌曲として歌われる。作曲は、清水脩となっている。音楽会のタイトルは「日本の歌」である。第5回となり、副題として―唱歌誕生から芸術歌曲―までとなっている。
大手拓次は、群馬県安中市にある磯部温泉の旅館の息子として生まれ、多くの詩を遺したが、生前世に発表することもなく、病の中に独身のまま亡くなっている。その詩は、群馬県前橋市の詩人萩原朔太郎に影響を与えた。
今も磯部温泉は、温泉地として知られ、雀のお宿として名高いホテル磯部ガーデンがあるが、この旅館も大手拓次の親せき筋になる。女将は、櫻井丘子さんといって、大ホテルをきりもりしている。


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Posted by okina-ogi at 12:40│Comments(0)日常・雑感
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