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2015年08月11日

長英の逃避行を助けた人々


切放しによって、獄から逃亡した高野長英を匿った多くの人々がいた。江戸時代の犯罪者を匿うことは、死罪になる可能性があった。それにもかかわらず、多くの人々がその逃亡を助けている。江戸から、武州、上州、越後、水沢、米沢へと転々として逃亡を図る長英を助力した人々のことを考えた時、聖書の次の言葉が思い出された。
「人が友のために命を捨てること、これより大きな愛はない」
キリスト教では、愛が最高の教えである。パウロの愛についての説明は、格調が高い。これぞとばかり説教する聖職者がいる。良きサマリア人の話もそうである。ところが、こうした人が、自分が関われば死罪となるということではなく、不利益になると思えば、さっさと見ない振りをする。社長に勇気を奮って進言した結果、降格になった職員がいると、自分も同類だと思われたくないから、遠ざかるようにする。いつも、高尚な愛を語っていた人である。言葉と行為の格差があまりにも大きい。


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Posted by okina-ogi at 12:48│Comments(0)日常・雑感
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