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2017年10月14日

ある結核保養所の歩み(建築の歴史)5

当時の募金趣意書が残っていた。原案は、田原さんが書いた。一部、理事長が加筆している。
 (軽費老人ホームB型設立趣旨書)
 「ついこの間まで人生五十年と言われていたものが、今や七十五歳となり、殆どの方が老人になるまで生きられる時代になりました。これはまことに喜ばしいことですが、言い換えれば二十五歳から働き始めて五十五歳の停年まで三十年間働いた後、この三分の二の長さのある二十年間という長い老年期があることになるのです。この期間を如何にすごしてゆくかということは人生の重大問題と言えないでしょうか。この期間は『子供が面倒見てくれるから』という漠然とした考えは、身体の自由がきかなくなった時、家族から見放されてしまうという結果になりかねない。これは、私達が永年お年寄りの世話をしてきた結果得た多くの実情なのです。
(中略)
(軽費老人ホームB型に生活すら方々が)健康で生きがいのある生活をして一日でも長生きをして頂くための付帯施設として諸設備を完備した福祉サービスセンターを同時に計画したわけであります。『終わりよければ全てよし』人生の幸・不幸は老年期にあると言っても良いでしょう。
(以下略)」
として、募金を呼びかけているのである。
さらに話は、現在の有料施設に及ぶ。
「この健康型の有料老人ホームの入居者が、さらに一時金を負担しなくて入れる介護施設があると良い。介護保険の負担金も含め、十五万円程度の月額負担で入れる有料施設があればね」
という話題になった。
「あなたが希望すれば最後までお世話します」
という法人の理念に沿っていないというのである。


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