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2016年11月15日

聖徳記念絵画館



神宮外苑に、国会議事堂に似た建物がある。大正15年に完成し、現在は重要文化財に指定されている。日本史の教科書に使われる絵画が展示されている。例えば、「大政奉還」、「江戸城開城談判」、「岩倉大使欧米派遣」などは、記憶に残る絵である。いつの頃のことか定かではないが、昭和50年代に来館したことがある。30年以上も前のことだが、建物は変わっていない。
数日前に、天皇皇后両陛下がご訪問されたというニュースを見て、足を運ぶ気になった。天気も良さそうだし、友人を誘うことにした。幕末から明治の歴史には関心を持っている人で、「行きましょう」ということになった。JR信濃町の駅から歩いて数分の距離である。石造建築は、青空を背景に重厚感がある。銀杏並木が有名だが、紅葉には少し早い。入館料はないが、寄付金と言う形で500円を入り口で払う。宗教法人明治神宮が管理している。
建物はシンメトリーになっていて、入り口右手が日本画、左手が洋画で、それぞれ40点が展示されている。絵の大きさは統一されている。かなりの大きさである。『海舟余波』を読んだ後なので、「大政奉還」、「王政復古」、「鳥羽伏見戦」、「五箇条御誓文」、「江戸城開城談判」をじっくり鑑賞した。主な登場人物の説明版が手前にあり、見比べながらみることになる。御簾におられる明治天皇の前で、山内容堂と岩倉具視の激論の場面は、コミカルな感じがした。勝海舟と西郷隆盛の薩摩藩邸での会談は、威儀を正して品がある。いずれの絵も日本画である。
洋画の方は、明治中期以降を題材にしているものが多い。奉納した人や団体と、作者の名前が書いてあって、興味を惹かれた。「帝国議会開院臨御」は、小杉未醒、「日露役日本海海戦」は、中村不折、「帝国大学行幸」は、藤島武二である。新島襄の肖像画を書いた湯浅一郎の絵があった。彼の絵は群馬県立美術館にあって、郷土の作家としての親近感がある。
中央はドームになっていて、西洋建築の荘厳さがある。その奥に名馬、金華山の剥製がある。久しぶりに会った。やはり脚が短い。明治天皇が騎乗している姿は、展示されている絵の中に描かれている。
聖徳記念絵画館の石段を降りたところで
「小学生の頃、母親と弟と一緒に来たことを思い出したよ。あの時の弁当の美味かった方が相当思い出になっているけどね」
昭和30年代の頃の話である。彼を誘ったのも無駄にはならなかったと思った。


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